土屋太鳳 バイトしながら女優引退も考えた日々…「どうか私にチャンスをください」でつかんだ作品が転機に

AI要約

女優の土屋太鳳が大学時代に女優を続けるか悩んだ過去や、NHKドラマ「まれ」でのオーディションを経て人生を変えたエピソードを振り返る。

彼女が主演した「まれ」の撮影地である輪島市が地震で被害を受けながらも、復興への歩みを進める姿と土屋との交流、そして撮影時の思い出が語られる。

輪島の朝市に残る「まれ」のオープニングに登場したケーキのオブジェ、そして被災地への思いを明かす土屋の姿が描かれる。

土屋太鳳 バイトしながら女優引退も考えた日々…「どうか私にチャンスをください」でつかんだ作品が転機に

 女優の土屋太鳳(29)が19日放送の日本テレビ「おしゃれクリップ」(日曜後10・00)に出演。大学時代に女優を続けるかどうか悩んだ日々があったと明かした。

 「お仕事がつながるか分からなくて、バイトもしていましたし…何もなかったんです」という日本女子体育大学在学時代。オファーもなく「このまま女優を続けても大丈夫かな」と悩んでいたことを明かした土屋。ターニングポイントとなったのは「最後のチャンス」と思って臨んだ2015年上半期に放送されたNHK朝の連続ドラマ小説「まれ」のオーディションだった。

 「どうか私にチャンスをください」。最後にそう言って退出したオーディション。その言葉が主人公像と重なり主役に選ばれた。思いが届き、つかみ取った人生を変えてくれた作品。苦悩と葛藤の日々に心にためたパワーをぶつけた「まれ」の舞台は、元日に大地震が襲った石川県輪島市だった。

 能登を舞台にケーキ職人を目指すヒロインを演じ、国民的ヒロインとなった土屋。その撮影で何度も何度も通ったのが輪島の朝市だった。その朝市は、能登半島地震で甚大な被害を受け、今、まさに復興・再興への歩みを一歩ずつ踏み出している。

 土屋は「1年前にも、ライフステージが変わったので、赤ちゃんを連れて“触ってください”って会いに行きました」と、9年たった今でも地元の人たちとの交流が続いていることを笑顔で明かした。

 多くの場所が焼け落ちてしまった輪島の朝市の一角に「まれ」のオープニングにも登場していたケーキのオブジェが、焼けずに残っている。「まさに奇跡」。撮影時にお世話になり、今でも親交がある輪島の恩師が語ると、土屋の目からは大粒の涙がこぼれ落ちた。

 女優を引退することも考えた自身を変えてくれた「まれ」と「能登」。土屋は「能登を今でもずっと思っている…そのことをちゃんと発信することが、今私にできることかなと思っています」と被災地に思いを寄せた。