『下剋上球児』のキャプテン役、俳優・菅生新樹の思考の整理方法とは?「マネージャーさんや父親と議論をして、第三者の意見を取り入れる」

AI要約

2022年に俳優として本格的にデビューした菅生新樹さん。22歳でのスタートから試行錯誤して成長し、『おむすび』など重要な作品で活躍中。

常に危機感を持ち、自己表現に努力する菅生さん。年上の俳優たちとの共演でも自分の存在を示すことを意識。

自身の考えをマネージャーや家族と共有し、他者の意見や視点を取り入れることで成長を実感している。

『下剋上球児』のキャプテン役、俳優・菅生新樹の思考の整理方法とは?「マネージャーさんや父親と議論をして、第三者の意見を取り入れる」

2022年に俳優として本格的にデビューした菅生新樹さん。当時は22歳。決して早くはないスタートだったからこそ、試行錯誤して生き残る道を探してきた。日本を代表する人気俳優の兄と比較されてしまう宿命を背負いながら、確かな演技力でチャンスを広げ、今後は連続テレビ小説『おむすび』でヒロイン(橋本環奈)の幼なじみ役という重要なポジションで出演することが決まっている。急速な成長を支えているメンタリティについて、彼らしい飾らない言葉で語ってもらった。

――菅生さんは22歳で本格的に俳優デビューを果たしました。すでに売れっ子の同年代よりもスタートが遅かったことに焦りは感じますか?

そうですね。「めちゃめちゃ頑張らないとダメだぞ!」という危機感は常に持っています。だからこそ、どんな現場でも爪痕を残したいと思っていますし、経験が足りなくても必死に食らいついていくことばかりを考えています。たとえばドラマ『初恋の悪魔』では、林遣都さん、仲野太賀さん、松岡茉優さん、柄本佑さんなど、ものすごい方々とご一緒させていただきました。しかし大先輩の皆さんに遠慮をしていたら自分の存在価値を示せません。だから、デビューしたての新人ながら「絶対に負けたくない」という意気込みで挑んだ記憶があります。

――もともと物怖じしない性格なのでしょうか?

僕は末っ子なので、年上の方たちとコミュニケーションするのが好きですし、自分よりも強い人たちに勝つ方法を考えるのが好きなんですよ(笑)。年齢やキャリアを気にしていたら縮こまってしまいますし、誰よりも高い熱量をキープしてないと同世代の俳優たちとの差が埋まらないし、追い越すこともできないと思っています。

――自分のことを冷静に俯瞰して見ていることが伝わってきます。普段から頭で考えたことをノートなどに書き留めるタイプですか?

いや、ノートに書いて言語化してしまうと、それに従わなければいけないと思い込んで、かえって自分の可能性を狭めてしまう気がするんです。僕の場合、自分の考えていることはマネージャーさんに伝えることが多いですね。たとえば話題作を見た感想をメッセージで送って、細かな点まで良し悪しを語り合ったりしています。その議論を積み重ねることで、頭の中で考えていることが整理されていきますし、自然と僕自身の進みたい方向性や俳優としての課題が見えてくることも。ちなみに僕の父親も映画ファンなので、お互いに観た作品の感想を伝え合うことが多いのですが、意見がすれ違ってケンカになることもあります(笑)。自分の視野を広げるためにも、そうやって第三者の意見を聞くことを大事にしています。

――小説『死んだ山田と教室』のプロモーションビデオに参加されましたが、今後は自分の視野を広げるために読書が習慣になる可能性はありますか?

尊敬する鈴木亮平さんから「本読めよ!」というアドバイスをいただいたので、頑張って習慣にしようとしていますが、なかなか続かないですね(笑)。今は人とのコミュニケーションや実体験を増やすことを重視しているのですが、亮平さんの知性を目の当たりにすると今後は読書から逃げてはいけないなと思わされます。