ヘンリー王子夫妻の設立財団、米大統領選前に有権者登録促す 英王室は政治不介入の立場

AI要約

2020年に英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃が、米国の有権者登録を促すメッセージを発表した。

11月の選挙に向け、著名人もSNSで有権者登録を呼びかけている。

英王室メンバーの政治的な中立性と対照的に、メーガン妃は選挙への積極的な参加を示している。

ヘンリー王子夫妻の設立財団、米大統領選前に有権者登録促す 英王室は政治不介入の立場

 2020年に英王室を離脱したヘンリー王子(40)とメーガン妃(43)夫妻が設立した財団「アーチウェル」が、11月の米大統領選を前に全米有権者登録の日だった17日にまだ登録していない市民に向けて有権者登録をするよう促すメッセージを発表した。

 18歳以上の有権者が11月5日の選挙で投票するには事前に登録を済ませる必要があることから、歌手ビリー・アイリッシュら著名人もこの日に有権者登録を呼びかける投稿をSNSで行っていた。

 財団はホームページで、ボランティアが登録作業をする写真と共に「投票は単なる権利ではなく、コミュニティーの運命に影響を与える根本的な方法です」とメッセージを掲載。「政党に関係なく、市民の参加がより公正で平等な世界の中心にあると認識しています。このような取り組みに参加することで、私たちはすべての声が重要であるというメッセージを広めることを目指しています」とつづっている。

 夫妻の写真は掲載されていないが、自分たちのプラットフォームを使って投票を呼びかけたことになる。

 英王室のメンバーは、選挙で投票することが法律で禁じられているわけではないものの憲法違反とみなされるため、政治不介入の立場を取っている。2022年に逝去したエリザベス女王も、政治的中立の立場を守り、政治的な発言をすることを避けけてきた。ヘンリー王子もこれまで1度も選挙で投票をしたことがないと明かしている。

 一方、米国生まれのメーガン妃は4年前の選挙で、王室の一員としては史上初めて選挙に参加した。また、2年前の中間選挙でも、アーチウェルのホームページで投票を呼びかけ、妃自身も投票を済ませた人がもらえるステッカーを胸につけた写真を公開していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)