コロナ第11波の中…過去の対策をイジった『水ダウ』から大手企業がCM撤退 取材に「不快感を与える内容」

AI要約

番組『水曜日のダウンタウン』が新型コロナウイルスをネタにした企画を放送し、スポンサーから問題視された経緯。

番組がコロナ対策に敏感なロケ企画を実施し、芸人たちにリアクションを試す内容。

ニセロケで再現された厳しい感染対策の中で、番組独自のユーモアも光る。

コロナ第11波の中…過去の対策をイジった『水ダウ』から大手企業がCM撤退 取材に「不快感を与える内容」

 ダウンタウンの人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)。9月18日には総集編企画「過去10年間で番組に自宅が登場した回数ランキング」が放送されたが、およそ3週間前に放送された企画が燃えに燃えている。

「『水ダウ』はコンプライアンスの限界に挑むような、ギリギリな企画が話題になることが多い番組ですよね。“最終回詐欺”とも称された壮大なドッキリ企画や、本当に警察沙汰になった企画など、とにかく攻めの姿勢で番組を作っている。

 その結果、面白いVTRが仕上がって大人気を博しているのいるのですが……新型コロナウイルスをネタにした8月28日放送回は、スポンサー的にもアウトだったようです」(制作会社関係者)

 8月28日の『水ダウ』が検証したのは「コロナ対策いまだに現役バリバリの現場があっても従わざるを得ない説」。

 新型コロナウイルスが特に猛威を振るっていた時期には、テレビ界でも消毒や検温、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など感染症対策が徹底されていた。

 しかし、コロナ禍が徐々に落ち着き、次第に世間の感染対策も緩くなっていき、23年5月には新型コロナの位置付けが「5類感染症」に引き下げ。現在も「第11波」が続くなどコロナが消滅したわけではないが、世間の雰囲気はコロナ禍前の雰囲気に戻った感じもある。

 そこで『水ダウ』は「今、あの頃の制限をもっかい持ってきたら、芸人は果たしてツッコむのかどうか」を検証するため、コロナ対策を徹底した3本のニセロケを実施してみた――という、内容だった。

 最初の2本は、“ハンバーグ師匠”ことスピードワゴン・井戸田潤(51)とモグライダー・ともしげ(42)をターゲットにした、“感染対策にかなり敏感な海外製薬会社がスポンサー”によるニセのグルメロケ。仕掛け人として、井戸田には渋谷凪咲(28)、ともしげには山下真司(72)が同行していた。

「フェイスシールドの着用や、屋外でも必須のアクリル板設置。さらに井戸田さんが持ちネタ“ハンバーグ!”を叫んだら飛沫防止でNGを出されたり、ロケ後に山下さんが陽性だっため、陰性のともしげさんも濃厚接触者としてホテルで隔離されたり。この2本は、コロナ禍がピークを迎えていた時期を忠実に再現したニセロケでした。

 また、レストラン内で密にならないように、井戸田さんの隣に大きなスクリーンを置き、渋谷さんがリモート食レポをする、という場面もありましたが、そこでは『水ダウ』特有の詳細説明なしのおふざけもありましたね」(前同)