エミー賞真田広之、野茂英雄さんに尊敬と共感「原点忘れないために退路を断っている」/こんな人

AI要約

米テレビ界のアカデミー賞であるエミー賞の主演男優賞を受賞した、真田広之の活躍が報じられた。

真田広之が日本人俳優として初のエミー賞受賞を果たした背景や、米国での活動意図が明かされた。

真田広之の生き方が、野茂英雄など他の日本人スポーツ選手の姿と重なる部分があることが紹介された。

エミー賞真田広之、野茂英雄さんに尊敬と共感「原点忘れないために退路を断っている」/こんな人

<こんな人>

 米テレビ界のアカデミー賞と言われるエミー賞の発表・授賞式が15日(日本時間16日)、ロサンゼルスで開かれ、真田広之(63)が主演し、プロデューサーにも名を連ねたドラマ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス)が、ドラマ部門で主演男優賞を受賞した。真田は日本人俳優として初のエミー賞。

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 開拓者でいたい。当時44歳だった真田広之がたどり着いた思いだった。

 「ラストサムライ」出演を機に世界の才能と仕事をしてみたいと米国に移住した。それから3年後のタイミングで話を聞いた。「現場で日本人は自分1人という感覚でいると、めげそうになる。自分が負けると、日本人とはもう一緒にやれないという前例を作ることになる。後に続く人がいなくなってしまう。ならば、もうひと踏ん張りしてみよう。その連続が今に至った気がします。やれるところまでやるから、あとは頼むぞって感じですね」。

 メジャーリーグ挑戦のパイオニア、野茂英雄さんに尊敬と共感を覚えた。当時、マイナー契約していた球団から解雇されたが、日本球界に戻る意思はないと伝えられていた。「なぜ自分は米国で野球をしたかったのか。原点を忘れないために退路を断っているように見受けました」。それはそのまま、真田のその後の生き方に重なった。【松田秀彦】