IVEが唯一無二の伝説を刻んだ東京ドーム公演、かけがえのない時間をさらに輝かせた“主役たち”

AI要約

IVEが2日間にわたる初の東京ドーム公演を開催し、11ヵ月のワールドツアーの集大成となった。

特別な場所で繰り広げられたパフォーマンスは、IVEとDIVEの一体感を生み出し感動を呼び起こした。

公演では新曲の披露や特別なコラボレーションがあり、観客はその特別な時間を満喫した。

IVEが唯一無二の伝説を刻んだ東京ドーム公演、かけがえのない時間をさらに輝かせた“主役たち”

IVEが9月4日・5日に、2日間に渡る初の東京ドーム公演「IVE THE 1ST WORLD TOUR “SHOW WHAT I HAVE – ENCORE” IN TOKYO DOME」を開催した。これは、昨年10月7日にソウルで幕を開けた初のワールドツアーのファイナル公演でもある。激動の11ヵ月間を駆け抜けた彼女たちにとっての、集大成。それが、東京ドームという特別な場所、夢の舞台だった。

観客の期待と興奮が渦巻く中、ステージ上の彼女たちは一瞬一瞬がまるで永遠であるかのような輝きを放ち、熱狂的な歓声に包まれながら、全身全霊でパフォーマンスを繰り広げた。この2日間は、ただのコンサートではない。ワールドツアーのファイナルという言葉を超えた、IVEとDIVE(IVEファンの総称)が一体となった感動の物語の最終章──誰もが忘れられない「特別感」に満ちた時間となった。

まずオープニングのイントロダクションから、一聴してわかる特別感があった。それは、生バンドが導入されていたことだ。バンドの生み出すグルーヴと光の演出がオープニングでファンの期待を徐々に高めていくと、メインステージのスクリーンが上がり、リフターに乗った6人のシルエットが浮かび上がる。白の衣装でゆっくりとメインステージに降り立つと、花道をランウェイさながらにさっそうと歩いてセンターステージに到達。1曲目の「I AM」が始まると、バンドサウンドとIVEの歌声に合わせて特大級のファンコールが大きくドームを包み込んだ。バンドのサウンドはファンの熱に反応し、そのビートでさらに熱を高めていく。

ワールドツアー前半に行われたKアリーナ横浜、マリンメッセ福岡、大阪城ホールでの日本アリーナ公演とは異なり、今夏に米国の「Lollapalooza」や日本の「SUMMER SONIC 2024」などのフェスで見せたこのバンドセットで、オープニング「I AM」から、「Royal」「Blue blood」「Blue Heart」「Holy Moly」「Eleven」「Accendio」「LOVE DIVE」「Kitsch」「After LIKE」「HEYA」「ALL NIGHT」など23曲中多くのヒット曲を含む12曲を歌った。

東京ドーム公演では、日本アリーナ公演後の今年4月29日に韓国2nd EP『IVE SWITCH』が、そして8月28日に日本2ndミニアルバム『ALIVE』がリリースされたことを受け、ファンが待ち望んでいた新曲たちが惜しみなく加えられ、前回のアリーナ公演からセットリストが劇的に進化。韓国アルバム『IVE SWITCH』の新曲は「SUMMER SONIC 2024」でも披露されたが、日本シングル『ALIVE』のタイトル曲「CRUSH」や、アニメ『ポケットモンスター』オープニングテーマ「Will」は、この東京ドームが初パフォーマンスの場となり、観客はそのパフォーマンスに心を奪われた。

そしてもっとも特別だったのは、未発表曲「SUPERNOVA LOVE」がこの場でサプライズ公開されたことだ。レイが「良い機会をいただけて、デヴィッド・ゲッタさんと作業をしました。その曲を東京ドームで初披露します! 特別な曲なのが、聴いたらわかると思います」と言うと、流れ出したのは、坂本龍一氏の「Merry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)」のメロディー。誰もが知る、あのメロディーにIVEの柔らかな声が乗る。グラミー賞受賞経験を持つ世界トップのDJ/プロデューサーと、日本を代表するマエストロとのコラボにドームが沸いた。この「SUPERNOVA LOVE」と続いた初パフォーマンス曲「CRUSH」のブロックが、この公演のハイライトだったのは間違いない。