男闘呼組の名曲連発にMISIAとのコラボも…!Rockon Social Clubが武道館2デイズで超絶熱狂のツアーファイナル【ライブレポート】

AI要約

Rockon Social Clubの全国ツアーが日本武道館でファイナルを迎える。

男闘呼組から生まれたRockon Social Clubが再び活動開始し、武道館で特別なライブを行う。

武道館での16,000人を動員するファイナル公演では、新曲披露やサプライズコラボが行われ、成功裏に終了。

男闘呼組の名曲連発にMISIAとのコラボも…!Rockon Social Clubが武道館2デイズで超絶熱狂のツアーファイナル【ライブレポート】

男闘呼組のメンバーを中心に結成され、昨年から本格的に活動を展開しているRockon Social Clubの全国ツアー「KURE 5-56 Presents Rockon Social Club Reloaded Tour 2024」が9月12日(木)・13日(金)に日本武道館でファイナルを迎えた。2日間合計で16,000名を動員したファイナル公演の模様を、以下にてレポートする。

Rockon Social Clubが武道館のステージに立つ。その事実が何よりこの日のライブを特別なものにしていた。7月10日(水)市川市文化会館から始まった「Reloaded Tour 2024」のファイナルが、9月12日(木)と13日(金)の日本武道館2デイズだった。というよりも、このツアーのファイナルは武道館でなくてはならなかった。

昨年8月25日(金)に武道館でのライブを最後に男闘呼組の活動に終止符を打った彼らが、Rockon Social Clubとして戻ってきた。しかも、ただ戻ってきたのではない。ツアータイトルにもある“Reloaded”という言葉が表すように、男闘呼組を“再装填した”バンド、すなわちRockon Social Clubとしての新たな歩みが刻まれる場所、それが武道館であり、この日のライブだった。

7月5日(金)に配信がスタートした楽曲「ポイントちょーだい」から始まったライブは、頭の4曲から彼らの真骨頂であるヘヴィなサウンドで怒とうに畳み掛け、ショートMCを挟んで9月6日(金)にリリースした6曲入りEP『SUMMER OF LOVE』から「Breaking News」「GO-ROUND」「HEAVY LOVE」と立て続けに新曲を披露し、今のRSCを見せつけていった。特に「HEAVY LOVE」での、最後のウォーウォーウォーのコーラスをオーディエンスと一緒に歌った場面は圧巻だった。女性のオーディエンスが大多数ではあるが、時折野太い声が響く。

「ツアーの締めくくりということで、武道館ならではの仕掛けがたくさんあります」と高橋和也(Vo&Ba)が言うと、「先に言わないほうがよかったね」と岡本健一(Vo&Gt)がすかさずツッコむ。さらに「思っている以上にびっくりすることがある」と前田耕陽(Vo&Key)があおっていく連携もさすがだ。

サプライズの最初は、まずはごあいさつといった感じで、男闘呼組楽曲5曲をミックスしてパフォーマンスした。そして、岡本健一が「最後まで好きなように自由に楽しもう! 叫びまくれー! 踊りまくれー!」とシャウトすると、「Sweet Devil Woman」のイントロへ。ステージにはエキゾチックなスタイルのパフォーマーが4名登場し、曲に合わせてポールダンスを披露。この曲のメインボーカルを務める高橋は花道からセンターステージへ移動し、オーディエンスを挑発するように歌う。

続く、RSCのライブには欠かせないパーティーチューン「Te querrá mucho」では、さらに4名のパフォーマーが加わる。鍛え上げた肉体が躍動するハードゲイ風のパフォーマー、そして豊満なボディでキレキレのダンスを披露する女性パフォーマーだ。性別も国籍もジャンルも何もかもが一緒くたになるカオス。これこそがあらゆる壁を“超えていく”ということであり、ロックとはこういうことなんだと見せつけられた気分になる。

ここから一転、次のゾーンではバラードを3曲続けて披露。前田もMCで言っていたとおり、RSCにはヘヴィな曲と同じくらい極上のバラードが多く存在する。これもまた、良いロックバンドの条件と言っていいだろう。

センターステージで高橋がメンバー紹介をすると、呼ばれたメンバーが1人ずつセンターへ集合。なんとドラムの青山英樹もドラム台ごと前に移動した。そのままドラムソロに突入すると8本の火柱が上がり、「ゲームチェンジャー」「Go To Hell」「Rolling Thunder Baby」「LIFE」と炎やスモークなどの特効も交えながら一気に加速。本編ラストは「ロックは好きですか? 俺たちは大好きです!」と高橋が呼びかけて始まった「I♡R&R」で締めた。

アンコールからは、さらにすさまじかった。「TIME ZONE」「DAY BREAK」という男闘呼組の代名詞とも言える2曲を解禁、披露すると、高橋がステージに呼び込んだのは、なんとMISIA。コラボしたのはもちろん「傷だらけの王者」だ。まさかのディーヴァ降臨に会場の熱気は、とっくに最高潮に達していると思われたその壁をぶち破って、いよいよ訳のわからないことになっている。

MISIAが高橋、岡本、そして成田昭次(Vo&Gt)とともにセンターステージでパフォーマンスしたときの会場の雰囲気は、さながらここが世界の中心といった感じだった。MISIAがステージを後にした直後のざわめき、からの拍手というオーディエンスの反応が、完全なるサプライズの成功を物語っていた。

「俺たちがこうやって集まれたきっかけとなった曲があって、最初は4人で集まってひとつのパズルが完成したんですけど、今6人のパズルが完成しました。そしてみんなというピースが集まったからこそ、この日のライブができたんだと思います。ありがとうございます」と成田が言って披露したのは「パズル」。男闘呼組の再結成もRSCの結成も、全てはこの曲から始まった。

「また会おうぜ!」高橋のシンプルな言葉が、何よりも尊く響いた。ラストは新曲「Summer of Love」。ここからRockon Social Clubがどんな景色を見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。