やめて!それ貴重なやつ!「ドラゴンボール」で仙人の“ごちそう”に釣られたヤジロベーに思わずツッコミたくなる

AI要約

「ドラゴンボール」で重要なアイテムとして注目される仙豆の魅力について紹介。

仙豆の初登場や効果、ヤジロベーの仙豆ドカ食いエピソードなどについて解説。

「ドラゴンボール」シリーズ全体で仙豆が重要な回復アイテムとして活躍し、物語に欠かせない存在となる。

やめて!それ貴重なやつ!「ドラゴンボール」で仙人の“ごちそう”に釣られたヤジロベーに思わずツッコミたくなる

 「ドラゴンボール」でありがたいアイテムといえばもちろん7つのドラゴンボールだが、ある意味ではドラゴンボール以上に重要なアイテムがある。それが仙豆だ。大飯食らいの悟空ですら1粒食べるだけで満腹になるという代物だが、仙豆のすごさはそれだけではなかった。仙豆の真の凄さが明らかになったとき、誰もが喉から手が出るほど欲しくなったはずだ。

 1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送される。

 仙豆がアニメ「ドラゴンボール」に初登場したのは第62話「果たして!?超聖水のききめ」。悟空(CV:野沢雅子)が桃白白を倒すためにカリン塔に登り、カリン様(CV:永井一郎)から超聖水を奪おうと奮闘していたときのこと。このときは“1粒で10日は飢えをしのげる豆”という説明を受けていた。

 その後、若返る前のピッコロ大魔王にこっぴどくやられた悟空はヤジロベー(CV:田中真弓)に“たらふく仙人のごちそうを食わせる”という約束でカリン塔へ連れて行ってもらうことになった。ヤジロベーは悟空を背負ったまま、見事にカリン塔を登り切る。しかし、塔の上でボロボロの悟空を見たカリン様が1粒の仙豆を悟空に与えたのを見て、ヤジロベーはブチ切れてしまう。

 なぜなら、カリン塔を登り始める前にごちそうの名前は「センズ」と聞いていたから。そして塔の上にあるという理由で必死に登ってきたにも関わらず、結果そのごちそうが豆だったというのだから、悟空に負けず劣らずの大飯食らいのヤジロベーが激怒するのも無理はない。

 ヤジロベーは「こんな豆のどこがゴチソウなんだよっ!!!」と叫ぶと、壺に入った仙豆を手づかみでワシワシと食べ始めてしまった。1粒で10日食べなくても済むようなありがたい豆を、いったいどのくらい食べてしまったのか……。大量にヤケ食いする様子に、カリン様も言葉を失ってしまう。直後にヤジロベーのお腹は巨大な風船のように膨張。倒れて動けなくなってしまった。

 さらに、ここで初めて仙豆がボロボロになった体を全回復させるほどの効果があるという事実も明かされた。仙豆はピッコロ大魔王編以降も悟空たちのピンチをたびたび救う最重要回復アイテムとして大活躍することになるが、カリン様が作るのをサボっていたのか、物語後半では毎度数粒をもらえるのみの希少なアイテムとなっている。「ドラゴンボールZ」や「ドラゴンボール超」を見たあとでヤジロベーの仙豆ドカ食いを再確認し、思わず「そんなもったいないことやめろ!!」と叫びたくなってしまった人も多いのではないだろうか。

(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション