「トゥルーマン・ショー」のP・ウィアー監督に功労賞、ベネチア映画祭

AI要約

ベネチア国際映画祭はピーター・ウィアー氏に生涯功労賞を授与

ウィアー氏は多くのハリウッドヒット作を手がけ、アカデミー名誉賞を受賞

ウィアー氏は若い監督志望者に対し、精神的な筋肉を鍛えることを提案

「トゥルーマン・ショー」のP・ウィアー監督に功労賞、ベネチア映画祭

Crispian Balmer

[ベニス 2日 ロイター] - イタリアで開催中のベネチア国際映画祭は2日、「トゥルーマン・ショー」や「いまを生きる」などを手がけた豪映画監督のピーター・ウィアー氏(80)に生涯功労賞を授与した。

ウィアー氏は1975年公開の「ピクニック at ハンギング・ロック」で世界的にブレークし、その後ハリソン・フォード主演の「刑事ジョン・ブック 目撃者」(85年)、アンディ・マクダウェル主演の「グリーン・カード」(91年)など、ハリウッドでヒット作を生み出した。

2022年にアカデミー名誉賞を受賞し、今年になって監督業からの引退を表明した。

ベネチアで会見に応じたウィアー氏は、監督志望者へのアドバイスとして「きょうからカメラを持つなと言いたい。私なら鉛筆と紙を手に取る。体育のように練習するが、実際の筋肉ではなく精神的な筋肉を鍛える」とし、頭を指さしながら「ここでは並外れたことができる」とコメント。

さらに、生活からテクノロジーを排除し、過剰な情報から離れ、どこか静かな田舎に行って働くべきと提案した。

一方、こうしたアドバイスとは裏腹に監督志望者の指導はしたくないとも発言。「(監督業は)孤独な道だ。一人で進まなければならない」と話した。