永瀬正敏 段ボールをかぶる「箱男」役に「見られないのが心地よくなり、パンツを脱いでも気づかれない」

AI要約

俳優、永瀬正敏(58)が主演映画「箱男」の舞台あいさつに出席。映画は安部公房の小説を原作とし、27年越しの完成に喜びを表明。

作品は幻想的な世界観と交錯するストーリー展開を特徴とし、第74回ベルリン国際映画祭でワールド・プレミア上映された。

永瀬は段ボールをかぶることで自由を求める役どころに挑戦し、孤立感や心境の変化をユーモラスに語った。

永瀬正敏 段ボールをかぶる「箱男」役に「見られないのが心地よくなり、パンツを脱いでも気づかれない」

俳優、永瀬正敏(58)が24日、東京都内で行われた公開中の主演映画「箱男」(石井岳龍監督)の舞台あいさつに共演の浅野忠信(50)、白本彩奈(22)、佐藤浩市(63)らと出席した。

同作は生誕100年の作家、安部公房の同名小説が原作。段ボールをかぶり、社会から孤立した形でのぞき口から外界をぞき込む「箱男」になる男をめぐる物語。1997年に永瀬主演で映画化が決まったが、ドイツでのクランクイン直前に急きょ、製作が中止となった経緯があり、永瀬は27年越しの完成に「言葉にならないですね、感無量です」と喜んでいた。

幻想的な世界観と交錯するストーリー展開が特徴で、今年2月の第74回ベルリン国際映画祭でワールド・プレミア上映された。永瀬は自身の存在を消すことで自由になろうとする役どころに、「実際にかぶってみると色々な気持ちになる。安心感もあるし、恐怖感もある。皆さんもぜひ一度体感してもらいたい」と提案し、「誰にも相手にされない。でもそれが心地よくなって、そこで箱男の気持ちを理解しました。見られないのは心地が良いし、誰も相手にしてくれないので(段ボールの)中でパンツを脱いでも気づかれない」と〝孤立〟で感じた独特の心境をユーモラスに明かした。