アニメ領域で成長著しいバンナムHDと東宝、資本業務提携へ「新規IP創出」視野に25億円規模

AI要約

東宝株式会社と株式会社バンダイナムコホールディングスが資本業務提携を行い、オリジナルIPの共同開発や映像製作に取り組むことを発表。

両社はお互いの株式を取得し合意。取得価額の総額は25億円規模で、グローバル市場での成長を目指す。

東宝はアニメーションレーベルを持ち、バンダイナムコHDもアニメ作品に強みを持つ。提携により新たなIP開発や映像製作を展開する方針。

アニメ領域で成長著しいバンナムHDと東宝、資本業務提携へ「新規IP創出」視野に25億円規模

東宝株式会社と株式会社バンダイナムコホールディングスは23日、資本業務提携を行うことで合意したと発表した。オリジナルIPの共同企画開発および国内外での活用を見据え、両者相互での株式を取得する。

東宝はバンダイナムコHDの株式83万株(発行済株式総数の0.13%)を、バンダイナムコHDは東宝の株式46万株(発行済株式総数の0.25%)をそれぞれ取得する。両社とも取得価額の総額は25億円規模を予定している。

この提携により、両社はグローバル市場でのさらなる成長を視野に、それぞれの強みを生かした「新たなオリジナルIPの共同開発」「各種映像の共同製作・活用」などに取り組む方針を示している。

ことアニメに関しては、両社ともに成長著しい領域の一つ。東宝はアニメーションレーベル「TOHO animation」を立ち上げて以降「ハイキュー!!」を筆頭に「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」など多数の人気作アニメ化に携わっている。

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一方のバンナムHDもバンダイナムコピクチャーズやフィルムワークスを中心にIP展開を行っており、直近では「転生したらスライムだった件」「ブルーロック」などに関わる。また、同社は2024年内にアニメーション制作会社のエイトビットを子会社化、その他制作会社にも出資するなど、グループ内外の結束を強めている。

両社は本資本業務提携が2025年2月期の連結業績に及ぼす影響は現時点では軽微であるとしている。