死刑囚として47年7カ月を獄中で過ごす、袴田巖の心の内に迫るドキュメンタリー公開

AI要約

1966年6月、静岡県で味噌会社の専務一家4人を殺害・放火した事件が起き、無実を訴えながら47年7カ月もの間獄中で過ごした元プロボクサー・袴田巖の生涯を追ったドキュメンタリー映画が公開される。

袴田は死刑囚として明日が死刑執行されるかもしれない恐怖の日々を乗り越え、2014年に突如釈放されるまでの過程が描かれる。

監督・笠井千晶が半世紀近くにわたって袴田と姉・秀子の生活を記録し、その心の内面に迫るドキュメンタリー映画である。

死刑囚として47年7カ月を獄中で過ごす、袴田巖の心の内に迫るドキュメンタリー公開

死刑囚として47年7カ月もの間、獄中で生活を送ってきた袴田巖を追ったドキュメンタリー映画「拳と祈り ー袴田巖の生涯ー」が、10月19日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

1966年6月、静岡県で味噌会社の専務一家4人を殺害・放火した事件が起きる。その犯人として逮捕された30歳の元プロボクサー・袴田は、無実を訴えるも裁判所、そして世間からも黙殺された。死刑囚として東京拘置所で過ごした78歳の彼は、明日突然、死刑が執行されるかもしれない恐怖の日々をくぐり抜け、2014年3月に突如釈放される。

本作では監督・笠井千晶が自らカメラを回し、半世紀近く引き裂かれていた袴田と姉・秀子の生活を記録。対話を重ね、彼の心の内面深くに迫っていくドキュメンタリーだ。笠井は、袴田と司法の戦いの軌跡を約22年前から現在も記録し続けている。なお再審判決は9月26日に行われる。

(c)Rain field Production