立川志らく、デジタルヒューマンに 生成AI技術を活用して落語を世界に発信する第一歩に

AI要約

落語家、立川志らく(61)のデジタルヒューマンが制作されることが21日、発表された。

大手芸能事務所と国内電通グループがデジタルヒューマンのキャスティング共同事業をスタートさせ、志らくのデジタルヒューマンを活用することで、時間や場所の制約を超えて落語を披露したり、自由会話によるコミュニケーションを取ることが可能になる。

将来的にはAI技術の活用により、多言語に対応したモデルを制作し、志らくの落語をグローバルコンテンツとして展開。AIが志らくの〝枕〟の全パターンを学習し新たな〝枕〟を生み出すなど、新しい体験を提供する予定。

立川志らく、デジタルヒューマンに 生成AI技術を活用して落語を世界に発信する第一歩に

落語家、立川志らく(61)のデジタルヒューマンが制作されることが21日、発表された。

近年、生成AI技術の飛躍的な進歩にともない、人間の姿で自由自在に動く「デジタルヒューマン」の実用化に向けた取り組みがさまざまな業界で進んでいる。

そこで、志らくが所属する大手芸能事務所、ワタナベエンターテインメントと国内電通グループがデジタルヒューマンのキャスティング共同事業をスタートさせる。その第1弾事業だ。

志らくのデジタルヒューマンを活用することで、時間や場所の制約を超えて、いつ、どこでも本人の声で落語の演目を披露したり、自由会話によるコミュニケーションを取ったりすることが可能になる。

将来的には生成AI技術の活用により、多言語に対応したモデルの制作を行い、志らくの落語をグローバルコンテンツとして世界各国に展開していくことも目指す。

さらに、AIが志らくの〝枕〟(本題に入る前の小噺=こばなし)の全パターンを学習して新たな〝枕〟を生み出すなど、デジタルヒューマンならではの新しい体験を創出することにもチャレンジしていく。

志らくは「面白い取り組みですよね。私は落語をいろんな国の言葉で表現することに前からすごく興味があった。それをAIにやらせようという発想はユニーク。だから今回、挑戦してみようと思った」と意義を語り、落語がデジタルヒューマンによって世界へ発信できることに大きな期待を寄せている。