奥野壮×豊田裕大、豊田が現場で見た奥野の意外な姿とは:インタビュー

AI要約

奥野壮と豊田裕大が、ドラマ『コスメティック・プレイラバー』に出演。奥野はメンズ美容部員の間宮棗、豊田は後輩の佐橋斗真を演じる。BL作品に挑戦し、美容業界の恋愛を描く糖度高めのラブストーリー。

奥野はBAの所作を学び、兄をモデルにして練習。豊田はBAのメイクセットで練習して慣れていった。

現場では意外な一面に気づくことも。奥野は手の動かし方について豊田と相談し、美しく撮ることを追求した撮影の裏話も。

奥野壮×豊田裕大、豊田が現場で見た奥野の意外な姿とは:インタビュー

 奥野壮と豊田裕大が、ドラマ『コスメティック・プレイラバー』(毎週月曜26時55分~フジテレビで放送中&FODで独占配信中、TVerで見逃し配信中)に出演。奥野はメンズ美容部員の間宮棗、豊田は間宮の後輩、佐橋斗真を演じる。月刊マガジンビーボーイ連載の原作はシリーズ累計100万部越えの人気作品を、奥野壮&豊田裕大で実写ドラマ化。コスメ業界の“W王子”が甘い恋に落ちていく、糖度高め純愛・お仕事ラブストーリーとなっている。主役を演じる奥野は、『仮面ライダージオウ』で最後の平成ライダーに抜てきされ、ドラマ『下剋上球児』などにも出演。豊田はMEN’S NON-NO専属モデルとして活動する一方、映画『銀河鉄道の父』や舞台『ハムレット』に出演し、役者としても注目が集まっている。そんな2人がBL作品に挑戦。インタビューでは、豊田が見た奥野の意外だった姿、美しさを追求していたという撮影の裏側に迫った。【取材・撮影=村上順一】

■クラシック・バレエの経験が活きた

――本作に出演が決まった時の心境は?

奥野壮 僕はこういったラブコメ作品で、結ばれる役をやったことはほとんどなくて、結ばれないことが多かったです。やっと結ばれる役が来たとワクワクしていました。

豊田裕大 僕は原作を読んで刺激的なシーンもあったので、どういう風に演出されるのか、また、僕が演じる佐橋斗真は「完璧な人間だな」とか思いながら過ごしていました。

――役を演じるにあたりどのような準備をされましたか。

奥野壮 準備としては、原作と脚本を読み込むことでした。また、今回の職業がBA(ビューティーアドバイザー)だったので、その所作など勉強して臨みました。コスメとかあまり詳しくないので調べたり、棗を演じるにあたり一番大事なのはBAとしての所作なので、ご指導いただきながら練習しました。

――豊田さんもBAの所作は練習されて。

豊田裕大 BAさんが使用されるメイクセットをいただいて、そこに入っている筆などを毎日握って、自分の顔に試してみたりしました。やりながらどんどん慣れていきました。

奥野壮 僕は兄と同居しているので、兄にモデルになってもらって練習していました。もう兄は僕にされるがままでした(笑)。筆を使うシーンはちゃんと自分たちでやっているので、注目してもらえたら嬉しいです。

――撮影での裏話はありますか。

豊田裕大 静岡で撮影したとき、泊まりだったのですが、ホテルでカップ麺を購入して、交流を深めることができたのは良い思い出です。

――どのようなお話を?

奥野壮 撮影現場でのことや、お芝居のこと、今後の展望みたいなことなどいろいろ話しました。

豊田裕大 そこでお互いのことを深く知れました。

――お互いを見ていて印象的だったことは?

豊田裕大 意外だったことがあって、現場では女性キャストさんが多かったんです。撮影が始まって初日、2日目くらいの昼食の時のことなのですが、奥野くんを見たら、部屋のすごい隅っこで食べていて…。

――何かあったんですか。

奥野壮 人見知りが発動してしまいまして(笑)。裕大くんとはけっこう話せたのですが、女性が多かったので、なかなか現場に馴染めなくて、ちょっと緊張してしまって。

豊田裕大 世界で一番隅っこなんじゃないかと思ったくらい、隅っこでした(笑)。

――奥野さんは豊田さんを見ていて感じたことは?

奥野壮 裕大くんの性格は佐橋よりも、どちらかというと棗の方に似ているなと思いました。それは実直でしっかり考えて悩んで答えをだすところが、棗っぽいなって。それを感じたのは、僕の身体に対して指をセクシーに這わせるシーンがあったのですが、その時にけっこうドギマギしていて。

豊田裕大 そうそう。しかもそのシーンは手だけ撮られているので、余計にドギマギしてしまって(笑)。

奥野壮 僕はクラシック・バレエをやっていたのですが、その経験からどうやったら手が美しく見えるのか知っていたので、こうやったらセクシーに見えるんじゃないかと裕大くんと2人で相談しながらやっていました。

――ちなみにセクシーに見えるコツは?

奥野壮 這わせるスピードに緩急をつけるといい感じになるんです。

豊田裕大 そして、手の面で触っていたところを急に指を1本にしてみたり、横から縦に下がっていったりするといいとかテクニックがいろいろありました。

奥野壮 僕は今回“ハンド・アドバイザー”としての一面もありました(笑)。

――クラシック・バレエの経験が活きて。

豊田裕大 奥野くんは本当に姿勢がすごくキレイなんです。僕は猫背気味なので羨ましいなと思っていました。

■美しく撮ることを追求していた現場

――役を演じるにあたり監督からリクエストはありましたか。

奥野壮 シーン毎に話し合いながら進めていったので、リクエストという感じのものはなかったんです。僕らも思ったことを話すタイプだったので、ディスカッションが常にある現場でした。現場で生まれるものを大切にしていたので、その場での僕の感情や相手の感情、生きている感情がとても大事だと思いました。

豊田裕大 僕はここまで監督と距離が近い現場は、あまりなかったと思うので新鮮でした。

――撮影を行っていく中でハプニングとかありました?

奥野壮 原作者の先生が現場に来て下さったのは、ある意味ハプニングでした。色紙に僕たちを描いてくださって、クッキーとか差し入れもいただいて、サプライズな出来事だったのですごく嬉しかったです。

――それはすごく良いハプニングですね! さて、今作での経験がお二人のこれからの活動にどのような影響を与えると思いますか。

奥野壮 今回、メイクの知識を得たので、ヘアメイクさんにメイクをしていただいたとき、すごく尊敬の眼差しで見ています。以前は「キレイにしていただいてありがとうございます」といった感謝の気持ちはありましたが、また一つ見方が変わったのは大きなことでした。

豊田裕大 自分が攻める役というのは今回が初めてでした。本作の撮影全てが自分への糧になったと思います。また、奥野くんとの出会いが大きかったです。とても冷静にお芝居を見られる方で、本当に出会えて良かったです。そして、やっぱり手の動かし方、魅せ方はとても勉強になったので今後何かに活きてくると思います。

――本作を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

奥野壮 2人のかわいらしい恋の物語になっています。僕らが現場で楽しんでいたり、グッときたり、ドギマギしたり、そういう感情を感じていたので、それを映像で観て皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。

豊田裕大 この作品の中で僕らはコスメ業界で“W王子”と呼ばれているのですが、その言葉に負けないくらい王子っぷりを発揮していると思います(笑)。W王子っぷりをしっかり見届けてください!

――お2人による美しいシーンも多いので、そこも見どころですよね。

奥野壮 カメラマンさんや照明部の皆さんなど、スタッフさんたちが美しく撮ることを追求されていたので、ぜひ映像として美しさも注目してもらえると嬉しいです。

(おわり)

ヘアメイク:(奥野)松本真由子、(豊田)速水昭仁

スタイリスト:(奥野)三宅剛、(豊田)杉浦優