NGT48藤崎未夢、大塚七海、小越春花トリプルセンター鼎談「夏と言ったら庭で蝉取り」

AI要約

NGT48の10thシングル『一瞬の花火』がリリースされる。曲は美しく落ち着いた夏の神曲で、トリプルセンターで挑む初の試みとなる。

メンバーはそれぞれ夏の思い出やお祭りの思い出を語り、新潟の名物や楽曲について熱く語る。曲の特徴やセンターに選ばれた喜び、責任感についても語られている。

3人のセンターがそれぞれの個性を生かして、グループとして更なる高みを目指す意気込みも伝わってくる。

NGT48藤崎未夢、大塚七海、小越春花トリプルセンター鼎談「夏と言ったら庭で蝉取り」

 NGT48の約1年ぶりとなる10thシングル『一瞬の花火』が、8月28日にリリースされる。この楽曲は「越後三大花火」の1つである「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」との全面タイアップ。今年はぎおん柏崎祭りは7月26日に開催、『一瞬の花火』の楽曲にあわせたコラボ花火が打ち上げられ、夜空を彩った。

『一瞬の花火』は、NGT48では初の試みとなるトリプルセンターで挑む楽曲。センターを務めるのはキャプテンの藤崎未夢(23)、大塚七海(23)、小越春花(20)の3人で、大塚は初のセンターとなる。そんな3人に曲にちなんだ夏の思い出と、1年ぶりのリリースとなる『一瞬の花火』への思いを聞いた。

―花火といえば、各地で開催される夏のイベント。“夏の思い出”といえばどんなことを思い出す?

藤崎 私は中学時代、茶道部に所属していました。夏のお茶会では浴衣を着用するので、浴衣の着付け講座がありました。そのおかげもあり自分で浴衣の着付けができるんです。私には妹がいるんですが、妹にも浴衣を着させてあげて。私と妹は浴衣を着て、家族で花火大会を観に行っていました。だから、浴衣の着付けは得意なんです!

 ついつい毎年、浴衣を買ってしまって、今では10枚ほど持っています。その年によって自分の好みが変わるなと思っていて、去年は紺地に大きなひまわりの柄がある浴衣を新調しました。NGT48に加入してからは、ファンの方とお話をする機会があるので、夏のお喋り会のときは、浴衣を着ることも多いです。

大塚 私は夏といえばフェスです! 毎年、いろいろなフェスに出演させていただいていて、会場に入った瞬間の爆音で音楽が鳴るあの雰囲気が大好きで。野外のフェスは、みんなで汗かいて踊って、ファンの方からたくさんのコールを浴びる時間がとてつもなく楽しくて大好きです。

 今年は『一瞬の花火』が8月28日にリリースされるので、この曲を引っ提げてのフェスになると思うから、たくさん披露できたら嬉しいですね。フェスにもぴったりの曲なので、会場をエモさでいっぱいにしたいです!

小越 私は蝉が大好きで、夏といえば蝉の鳴き声と、祖父母の家の庭で、虫採り網で蝉を捕まえたことを思い出します。採った蝉がミンミン鳴く姿を眺めては、また自然に返してあげていました。でも、カブトムシやクワガタは苦手。蝉とだけわかり合えるんです(笑)

―新潟でもいろいろなお祭りが開催されますが、お祭りの思い出といえば?

小越 新潟には「蒲原まつり」という長い歴史の由緒あるお祭りがあって、屋台が1キロぐらい並ぶんです。毎年、6月下旬から7月の初旬にかけて3日間おこなわれるこのお祭りには、友だちやメンバーと行っていたんですが、今年ははじめて一人で行ってみました。

 まわりにはJKやカップル、家族連ればかり。その中で私はもみくちゃにされながら、早く進むこともできずにゆっくり歩いて。たまに一人なのが恥ずかしくなって、携帯を耳に当てて、誰かと待ち合わせをしているような素振りを見せたりして(笑)。やっぱりお祭りは、メンバーのみんなと来た方が楽しさは格別なんだなって実感しました。

 でも、いいこともあったんですよ。コロナ期間もあったので、私が「蒲原まつり」に行くのは3年ぶりだったんです。3年前の食べた唐揚げが本当に美味しくて忘れられなくて。同じ場所に屋台が出ているんじゃないかと思って行ってみたら、あったんです! 屋台のおじさんとも再会できてサービスもしてもらったので、寂しくはなかったです(笑)

大塚 春花が行っていた日に私も「蒲原まつり」に行っていたんです。あとで春花のSNSで知って「(蒲原まつりに行くなら)言ってよ~」って思って(笑)。じつはNGT48の中で、3期生の北村優羽ちゃんと木本優菜ちゃんの3人で「お祭り女」というLINEグループを作っていて。なんでこのグループができたのかよく覚えてないんですけど、3人ともお祭りの雰囲気が好きなのかな。もう4回ぐらい一緒にお祭りに行っていて、その日も3人で行きました。

 一通り屋台を見て歩いて「何にする?」って3人で話すんですけど、食べたいものはバラバラ。3人それぞれが、自分が食べたいものを買いに行くんです(笑)。私が必ず食べるのは小さいころから大好きな「はしまき」(お好み焼きを薄くして箸に巻いたもの)。お祭りといえばはしまきというぐらい大好きで、今年食べたはしまきも、めちゃくちゃ美味しかったです。

藤崎 新潟のお祭りの名物といえば「ポッポ焼き」。黒砂糖と小麦粉を混ぜ合わせて作った蒸しパンのようなお菓子で、食べるのが当たり前なぐらい馴染みが深いので、必ず食べています。ポッポ焼きは家族でお祭りに行ったきに買ってもらっていたんですが、ほかのものは「これ食べたい」と両親にお願いすると「ダメ」と言われて買ってもらえなくて。なかでもどうしても食べたかったのが「チョコバナナ」。小さいころからバナナが大好きで、「将来の夢はバナナになりたい」と言っていたぐらい(笑)。だからお祭りのカラフルなチョコバナナには、ものすごい憧れがあって。でも理由はわからないんですが、買ってもらえなかったんです。

 なので大人になって自分のお金で買えるようになってからは、チョコバナナを2本買ったりしています。初めて買ったときは嬉しくって、写真もいっぱい撮りました(笑)

―1年ぶりのシングルとなる『一瞬の花火』はどんな曲でしょう?

藤崎 曲を初めて聴いたときには、きれいで美しい曲だなって感じました。NGT48の夏曲といえば、私が5年前にセンターをやらせていただいた『シャーベットピンク』があります。この曲はとっても盛り上がるアイドルソングでしたが、『一瞬の花火』は夏らしさが満載ながらも、しっとり落ち着いた曲。夏の終わりに聴くにはぴったりです。

大塚 メロディーの途中で「ドン!」という花火の音が入っているのが印象的。新潟は全国に誇れる花火大国で、「越後三大花火」といわれる「山の片貝」「川の長岡」「海の柏崎」という3つの花火大会があります。そんな花火大会と一緒に『一瞬の花火』を聴いていただきたいですし、新潟の花火のように、この曲も誰もが知っている“夏の神曲”のような感じになれば嬉しいなって思います。

小越 私たちはしっとりと切ない曲が本当に得意なんです。『一瞬の花火』は、僕から見る昔につきあっていた女のコの横顔や、思い出に浸っている情景などが浮かぶ楽曲。私たちにはぴったりだと思っています。

―NGT48にとっては、初のトリプルセンターとなる楽曲。どんな気持ち?

小越 私は自分がセンターになることはもうないかなって勝手に思っていて。それは後輩が入ってきたり、逆に自分がセンターをやらせていただいたときと違う自分のあり方というか、センターではなくても輝いているメンバーはたくさんいたから、自分もそんなふうになりたいなっていう気持ちもあったりして。

 なのでこのタイミングでトリプルセンターの一人に選んでいただいたことには「まだそこに立ってもいいんですか?」という気持ちも正直ありました。でも選んでいただいたからには、今回、トリプルセンターをとる意味やあり方を、自分たちで見つけていかなきゃいけないんだなって。そこに対する責任感や頑張らなきゃっていう焦りは少しあります。

大塚 トリプルセンターはNGT48では初の試み。3倍のパワーをみんなで出していけたらいいなって思います。

私自身、はじめてセンターというポジションに立たせていただくのですが、ずっと目指してきた場所なので嬉しいです。3人それぞれ、NGT48で6年間活動してきて、今まで培ってきたものやグループに対する思いなど、積み重ねてきたものは多いと思います。きっと、この3人になら任せられると思って選んでいただいたのだと思うので、その期待に応えられるように、ちゃんとグループを背負っていけるような人になりたいですし、このポジションに堂々と立てるようなセンターにふさわしい人になりたいと思っています。

藤崎 この3人でセンターをさせていただきますが、それぞれの個性や持っている強みもバラバラだと思うんです。だからこそ、3人で一つのセンターという場所に立ったときに、一人では足りないものをそれぞれで補い合いながら、今まででいちばん素敵なセンターのなれるんじゃないかと思っていて。それによってグループが、よりもっと上を目指していけたらいいなと思っています。

写真・木村哲夫