Valve、SteamOSをASUS ROG Allyなどの競合機種に対応させる意向を明らかに

AI要約

ValveがSteam Deckを発売してから2年以上が経過し、競合携帯ゲーミングPCにもSteamOSを提供する意向を示した。

SteamOSはROG Allyなどのデバイスに対応する準備を進めているが、まだ提供できる段階にはないようだ。

また、Steam Deckは将来的にWindowsとのデュアルブートサポートを提供する可能性があり、その場合、さらに柔軟なゲーム体験が期待される。

Valve、SteamOSをASUS ROG Allyなどの競合機種に対応させる意向を明らかに

ValveがSteam Deckを発売し、PCゲームの新しいサブジャンルの主流化に貢献してから2年以上が経ったが、今回、同社がSteamOSをASUS ROG Allyなどの競合携帯ゲーミングPCに対応させる意向を明らかにした。

Valveのデザイナーを務めるローレンス・ヤンはThe Vergeに対し、同社がLinuxベースのSteamOSを競合携帯ゲーミングPCへ提供できるようにする意向であると語った。この数日前には、SteamOSのパッチノートに「追加のROG Allyキーのサポートを追加」との記載があった。

「ROG Allyキーについての記述は、SteamOSのサードパーティーデバイスサポートに関連するものです。開発チームは、ほかの携帯ゲーミングPCのサポート追加に向けて作業を続けています」とヤンは語った。しかし、近いうちにSteamOSがROG AllyやLenovo Legion Goといったデバイスに対応するわけではない。ヤンによると、開発チームは「着実に進めている」ものの、SteamOSは「まだすぐに提供できる状態ではない」とのことだ。

Steam Deck以外のPC携帯ゲーム機で動作するSteamOSの最終ビルドをリリースすれば、SteamOSが競合携帯ゲーミングPCの選択肢として提供される初めての機会となる。AYANEOは今年初め、プレスリリースにて携帯ゲーミングPCのNext LiteにSteamOSをプリインストールすることを発表していたが、のちにこのOSは実際にはSteamOSをベースにしたクローンであることを明らかにした。

SteamOSとWindowsのデュアルブートサポートについて

さらにヤンは、SteamOSとWindowsのデュアルブートオプションに関するちょっとした情報も提供していた。開発チームが「Steam Deck OLED向けの残りのWindowsドライバを公開する準備」をしていると説明したが、Steam Deckにデュアルブートサポートが提供される時期は未定であるものの、この機能は「依然として優先事項」であり、開発チームが「まだ実現できていない」だけだと断言した。

Steam DeckはマイクロソフトのWindowsへのサポートを提供している。これは徐々に改善されているとはいえ、システムレベルのジャイロコントロールやゲームの一時中断機能といったSteamOSのメリットは、デバイスがWindowsを実行している場合には除外されてしまうため、まだSteam Deckを完全に体験するのに理想的な手段とは言えない。

とはいえ、Steam Deckがどちらか一方だけではなく両方のOSをデュアルブートできるようになれば、臨機応変に2つのOSを切り替えられ、Epic GamesストアやPC Game Passなどのライブラリにあるゲームへアクセスしやすくなるだろう。