少女漫画家の先駆け、花村えい子さん出身地で推しキャラ「総選挙」

AI要約

花村えい子さんの人気キャラクターを選ぶ「推しガール総選挙」が川越市で開催中。投票期間は9月1日までで、選ばれたキャラクターのイラストは無償で提供される予定。

花村えい子さんは少女漫画家の先駆けであり、大きな瞳にキラキラの星などを描いた作品で知られる。1959年から活動し、川越を舞台にした作品も多く手がけた。

投票対象には可愛らしいイラストのキャラクターが16人選ばれており、市民や観光客を対象に投票が行われている。一番人気のキャラクターは市のホームページなどで発表される予定。

少女漫画家の先駆け、花村えい子さん出身地で推しキャラ「総選挙」

 少女漫画家の先駆け・花村えい子さん(1929~2020)が描いたキャラクターから一番人気を選ぶ「推しガール総選挙」が、出身地の埼玉県川越市で開かれている。投票期間は9月1日まで。選ばれたキャラクターのイラストは市内の事業者などに無償で提供する予定だという。

 花村さんは、大きな瞳にキラキラの星といった少女漫画のスタイルをいち早く描いた一人。1959年のデビュー以来、「霧のなかの少女」「不機嫌家族」、川越を舞台にした長編「花影の女(ひと)」などの作品を発表した。

 選挙は、花村さんのイラストを使った「ご当地キャラクター」をつくろうと、花村さんの作品の管理会社などが企画した。市の補助金も得て、実行委員会をつくった。

 「高知ならやなせたかし、鳥取なら水木しげる、と言われる。『川越なら花村えい子』と言われるように、その存在を知ってもらい、川越を盛り上げたい」。実行委広報担当の河合みのりさんはそう話す。

 投票対象のイラストは、学習ノートの表紙を飾った原画や漫画の主人公など1960~70年代に花村さんが描いた「可愛い」画風の16のキャラクターだ。いずれも実行委が選んだ。

 投票は市民だけでなく観光客も可能で、年齢制限はない。市庁舎や協力店など市内に設置された「投票ボード」にシールを貼るか、市広報やポスター記載のQRコードを読み取って投票してもらう。

 9月中旬に一番人気のキャラクターを決め、市のホームページなどで公表する。選ばれたキャラは「小江戸川越○○ちゃん」として、10月から無償で商業利用できるようにするという。

 問い合わせは市広報室(049・224・5495)。(永沼仁)