松本まりか、狂気と切なさが紙一重。姑も乱入でドロドロ加速へ「麻生祐未が優しい義母で終わるわけない」/復讐劇『夫の家庭を壊すまで』

AI要約

「夫の家庭を壊すまで」は、松本まりか主演の人気ドラマで、狂気と切なさが入り混じった復讐劇が展開されている。

視聴者からの反響も大きく、無料見逃し配信サービス「TVer」でも人気を伸ばしており、記録を更新し続けている。

主人公のみのりが不倫相手の息子を巧みに誘惑する様子や、復讐の狂気がさらに加速していく展開が描かれており、松本まりかの演技も絶賛されている。

物語の展開が怒涛のように進み、視聴者を引き込んでいる。

松本まりかの復讐者としての熱演や、物語の展開に注目が集まる中、ドラマはさらなる盛り上がりを見せている。

松本まりか、狂気と切なさが紙一重。姑も乱入でドロドロ加速へ「麻生祐未が優しい義母で終わるわけない」/復讐劇『夫の家庭を壊すまで』

松本まりか主演の『カテコワ』こと『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京系)が熱い。

その魅力については以前(女子SPA!掲載記事/不倫相手の息子を誘惑「松本まりかにあんなふうに近づかれたら、男子高校生は…」“狂気”に期待の復讐劇『夫の家庭を壊すまで』)にも触れたが、松本演じる“サレ妻”の狂気と切なさが紙一重の暴走ぶりはますます見ごたえが増し、復讐劇は泥沼化へと向かっている。

月曜夜23時台のドラマだが、その反響ぶりはゴールデン・プライム帯の連ドラと比べても遜色(そんしょく)ない。

無料見逃し配信サービス「TVer」ではお気に入り登録者数が伸び続けており、深夜ドラマながら82.3万人(8月12日0時時点)に到達。TBS系『笑うマトリョーシカ』(78.8万/同)やテレビ朝日系『南くんが恋人!?』(80.6万/同)を抜き去り、今期ドラマで登録者数6位となっているのだ。

肝心の再生回数においても、「ネットもテレ東」も含む無料見逃し配信の再生数は第1話と第2話の2話連続で200万回再生を突破。8月頭には第4話までの累計で1000万を突破し、テレ東史上最速で大台達成となるなど新記録を次々と打ち立てている。

しかも、オリンピックの関係で8月5日深夜の放送は休止と「1週休み」になったにもかかわらず、TVerが公開している再生数ランキングでは、5日の昼の時点で総合17位まで下がっていたのが6日夜には総合5位まで再浮上。

同じく6日の放送が休止だった『南くんが恋人!?』はというと6日昼に総合25位→7日夜に総合37位とただ下落しており、このことからも次のエピソードを待ちわびている『カテコワ』ファンがいかに多いかがうかがえるだろう。

回を重ねるごとに勢いの増す『カテコワ』。

愛する夫・勇大(竹財輝之助)が不倫しており、しかもその裏切りは10年以上前から続いていて、相手の女性・理子(野波麻帆)には高校生の息子・渉(野村康太)がおり、勇大は理子、渉と“もうひとつの家庭”を築いていたことを知った主人公・みのり(松本まりか)が、夫と不倫相手に復讐をするという物語。

そのターゲットとなったのが不倫相手の息子・渉で、塾講師として渉の前に現れたみのりが大人の色香と“あざと可愛さ”を振りまいて接近していくさまはスリリングだった。

しかし、“復讐の鬼”に徹することは難しい。不倫相手=理子が勇大との子を妊娠していることを知り、さらに怒りを燃やしたみのりは、理子が働く美容室にそしらぬ顔で客として現れ、理子にじわじわとプレッシャーをかけていく。一方で渉の心もガッチリつかんでいたが、勇大が理子と結婚するつもりだと知り、動揺が隠せない。

さらに渉は、自分の母親の相手(勇大)が既婚者であり、不倫であることは理解しているとしたうえで、「そんなに不倫ってダメなことですか? 不倫をするってことは向こうの家庭にも問題あるんじゃないですか? 形はどうでも、誰かを幸せにはしているわけだし、(不倫は)仕方ないことかなって」と、みのりの“地雷”を真正面から踏んでしまう。

そのあまりの罪悪感のなさに怒り心頭のみのりは、思わず自分の夫が勇大であること、不倫相手の息子だと知って意図的に渉に近づいたことをぶちまけてしまう――。

不倫相手の息子を巧みに誘惑する“悪女”から、「不倫ってね、誰も幸せにならないのよ」「私にとって結婚は、小さな時からずっとあこがれてきた、やっと掴(つか)んだ幸せだったの」と大粒の涙をこぼしながら切々と訴える“サレ妻”に。そして、「私は! 私の家庭をぶち壊したあなたたちが、憎くて憎くてたまらない!」と怒る復讐者へ。

7月29日放送の第4話、開幕20分のこの怒涛の展開を見事に演じきった松本まりかにはスタンディングオベーションを贈りたい。前期の『ミス・ターゲット』(テレビ朝日系)でもころころと表情が変わる主人公を好演していたが、狂気と切なさが紙一重のこの演技は圧巻だった。

自身も不倫から生まれた子どもだったことから“幸せな結婚”への願望が強かったみのりだからこそ、不倫を肯定する渉の発言に思わず血がのぼり、すべてをバラしてしまうという破滅的な行動に向かってしまう暴走っぷりに、松本の演技がしっかりと説得力を持たせていた。