「木の上の軍隊」映画化、沖縄出身の平一紘監督「見せたい景色が見えてきた」

AI要約

映画「木の上の軍隊」が来年公開される。逢来竜太の脚本、栗山民也の演出で2013年に初演された「木の上の軍隊」が、映画化される。

劇中では、沖縄県の伊江島で、戦中戦後の2年をガジュマルの木の上で過ごした日本兵2人の姿が描かれる。

平は「沖縄で生まれ育ってきて、沖縄戦はずっと聞かされてきたつもりでした。しかし、この映画を撮る為に、あらゆる角度から戦争を見つめた時『木の上の軍隊』で皆さまに見せたい景色が見えてきました。

「木の上の軍隊」映画化、沖縄出身の平一紘監督「見せたい景色が見えてきた」

映画「木の上の軍隊」が来年公開される。

逢来竜太の脚本、栗山民也の演出で2013年に初演された「木の上の軍隊」が、映画化される。同作は、2010年に死去した井上ひさしが最期に書こうとしていた作品として知られ、初演には、藤原竜也、山西惇、片平なぎさが出演した。劇中では、沖縄県の伊江島で、戦中戦後の2年をガジュマルの木の上で過ごした日本兵2人の姿が描かれる。同作は初演以降、国内で上演が重ねられ、昨年には韓国でも披露された。今回の映画版では、沖縄県出身の平一紘監督がメガホンをとる。

平は「沖縄で生まれ育ってきて、沖縄戦はずっと聞かされてきたつもりでした。しかし、この映画を撮る為に、あらゆる角度から戦争を見つめた時『木の上の軍隊』で皆さまに見せたい景色が見えてきました。たった二人の兵隊の、可笑しくも壮絶な2年間の戦いを…… 是非劇場で体験して頂きたい。そして終戦80年の節目に公開するということ。その意義を強く感じながら、全身全霊で取り組みます」とコメント。こまつ座の井上麻矢代表は「この作品の根底に流れているのは『平和』です。枝や幹が複雑に絡み合う生命の木であるガジュマルの上で生き抜こうとした二人の兵士の姿を通して、生きることを真摯に描くこと、それがこの混沌とした時代に届けるアート(芸術)の使命だと思います」「沖縄戦を通して、私たちの戦後もそして誰もが持っている素晴らしい未来までも感じられる映画となるように私もまた祈りを込めてこの作品を届けたいと思います」とコメントした。詳細は続報を待とう。