声優・福山潤が語る「CLAMP」の凄まじさ、『東京BABYLON』に受けた衝撃と『コードギアス』に突きつけられた問い

AI要約

CLAMPの35周年個展が国立新美術館で開催中。800点の原画が展示され、作品の軌跡が振り返られる。

福山潤さんが音声ガイドを担当。展示の密度や熱量に圧倒され、感謝の気持ちを述べる。

来場者も時間をかけて作品を堪能し、カラー原画の入れ替えもあるため、何度も訪れることを勧める。

声優・福山潤が語る「CLAMP」の凄まじさ、『東京BABYLON』に受けた衝撃と『コードギアス』に突きつけられた問い

商業デビューから今年で35周年を迎えた、女性4人の創作集団CLAMPの大規模な個展が東京・六本木の国立新美術館にて開催中だ(会期は9月23日まで)。デビュー作『聖伝-RG VEDA-』から最新作『カードキャプターさくら クリアカード編』までの23作品を網羅した約800点のカラー、モノクロ原画が展示され、読者を魅了するさまざまな世界を創り上げてきたCLAMPの軌跡を振り返ることができる。

本展覧会の音声ガイド 公式ナビゲーターを担当するのは、アニメ『xxxHOLiC』の四月一日君尋役、『機動天使エンジェリックレイヤー』の小林虎太郎役、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュ・ランペルージ役など、CLAMPと縁の深い声優、福山潤さん。「CLAMP作品との出会いは、いつも自分にとって大きな転機になった」という彼が、“CLAMP展”の見どころや聴きどころ、CLAMP作品の魅力、CLAMPさんとの交流エピソードなどを語ってくれた。

撮影/安田光優

取材・文/石塚圭子

今回の取材がおこなわれたのは、CLAMP展が開催される数日前の国立新美術館。この日、福山さんも初めて展覧会の全容を鑑賞し、その感動の熱が冷めやらぬうちのインタビューとなった。

「とにかく展示されている原画の密度と熱量に圧倒されました。正直、こんな素敵な空間の中で、ここまでの点数の原画をこれほど間近に観させていただけるとは、僕も想像していませんでした。改めて観ると、ちょっとどうかしているくらいの精緻な描き込みの作品が目の前にいっぱいあるので、『これらをアナログで描いていたんですか!?』という気持ちになりました(笑)。今こうして実際に触れさせていただけるのは本当に感謝ですね。

誰も人がいないときに鑑賞させていただくという贅沢な状態で、スムーズに観ることができたにも関わらず、めちゃくちゃ時間がかかりました(笑)。たぶん来場者のみなさんも、ひとつひとつの原画を余すところなく観ると思うんです。となると、もしかしたら、僕が観た時間の何倍もかかるんじゃないかな。会期中にカラー原画の入れ替えもあるので、1回だけじゃなく、きっと何回も来たくなると思います」