石破茂氏 党内人気の低さを自己分析 首相経験者から言われた一言「そういうところがあるのかも」

AI要約

自民党の石破茂元幹事長が9月の総裁選に向けたコメントや党内での位置づけについて話した。

石破氏は過去4度の総裁選で敗北しており、今回も出馬の目を持たれていたが、岸田首相が幹事長に引き入れるような話はないと否定している。

党内での人気が低いことを自己分析し、正しいことを伝える際に人を傷つける傾向があると振り返った。しかし、信条を変えずにしっかりと意見を述べる姿勢を貫くと述べた。

石破茂氏 党内人気の低さを自己分析 首相経験者から言われた一言「そういうところがあるのかも」

 自民党の石破茂元幹事長(67)が、4日放送のABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)のインタビューに答え、9月の総裁選についてコメントした。

 過去4度の総裁選出馬はすべて敗北。今回の総裁選を前に、岸田文雄首相が石破氏を幹事長に引き入れ、総裁選出馬の目をなくすのではとの憶測も広がった。

 これについて石破氏は「そういう話って4月くらいからある。ただ、明確にそういう要請をいただいたことって、一度もないし。まったくない。本当に」と否定。「いろいろ言うけど、子供会の会長を決めるのとは違う。そういうことって直接言われない限り、たらればの話をしちゃいかんと思います」と続けた。

 国民の支持は高いことについて聞かれると、「わーい、国民的な支持が高いぞって舞い上がるほど、おめでたくはない」と冷静に返した。党内人気の低さが、総裁選での弱さの理由だと指摘される。石破氏は「以前、竹下(登元総理)先生に言われたことがあるな。“石破な、お前な、自分がいつも正しいと思って言っているだろう。正しいことを言う時は、人を傷つけるものだとよく覚えておけ”と」と回想。「そういうところがあるのかもしれないな」と、自己分析した。

 しかし、信条を変えるつもりはないという。「今は批判する者を許さない。後ろから弾を撃つ。みんな党内で冷たい視線を浴びるのが嫌だから、それでポストを与えられないのが悲しいから、じゃあ言うのやめておこうという」と、党内の空気に皮肉も。その上で「かといって、言うべきことを言わないんだったら、こんな仕事をやらない方がいい」と断言した。