高畑充希の覇気に「力抜けた」 清少納言役のファーストサマーウイカ 大河「光る君へ」

AI要約

ファーストサマーウイカが清少納言役で初の大河ドラマ出演を果たす「光る君へ」。清少納言の生涯や役作りについて語る。

清少納言は、一条天皇の中宮・定子を慕い、才気煥発な女性として描かれる。ファーストサマーウイカは彼女の強い意志や率直な物言いに共感し、役作りに取り組む。

定子役の高畑充希に対するファーストサマーウイカの敬意は深く、彼女の演技には感動を覚える。現実でも高畑推しであり、役としての絆も特別なものとして描かれる。

高畑充希の覇気に「力抜けた」 清少納言役のファーストサマーウイカ 大河「光る君へ」

平安時代に長編小説「源氏物語」を執筆した紫式部の人生を描くNHK大河ドラマ「光る君へ」。清少納言(ききょう)を演じるのが、初の大河ドラマ出演となるファーストサマーウイカだ。一条天皇の中宮・定子(高畑充希)を慕い、まひろ(後の紫式部、吉高由里子)と交流。才気煥発な清少納言を好演する。今作への思いを聞いた。

■知るほどに不安消えた

清少納言は、歌人・清原元輔の娘で随筆『枕草子』を記した。今作では、ききょうという名前で、定子(高畑充希)のもとに出仕し、重用されてきた。

意志が強く、率直な物言いで存在感があるキャラクターだ。SNSでは「清少納言の生まれ変わり」と言われるほどだが、「『言い過ぎでしょう』とも思わなくて。むしろ『そうかもしれない』と思うくらい親近感を持った」と笑う。

枕草子や清少納言に関わる資料を読んだが、「非常に自分の考えに近い」と思えた。知るほどに演じる不安が消えていった。清少納言は夫と子供を捨てて宮中へ出仕したが、「自分で切り開いていく姿勢がその時代では異端であったと思うし、そういう生き方はまひろに影響を与えたと思う」と語る。アイドル、タレント、俳優とキャリアを広げてきた自身と重ね合わせ、「(自分も)博打な人生を歩んできているので、自分で人生を切り開くその姿勢はとても親近感がわきます」。

■現実でも高畑推し

定子とは主従関係を超えた特別な絆で結ばれた。「定子は推し(人に勧めたいくらい気に入っている人)」と解釈している。

初対面のシーンでは、演じる高畑が「定子である」と名乗った瞬間を「うわって覇気がくるんです。ふわって風みたいな。1年前に(定子の)お墓に行ったときにふわって風が吹いたんですけれど、その感じでした」。

一瞬で定子に心を奪われたような表情を見せたが、「お芝居というニュアンスでやっていない感じです。ほんとに綺麗なんです。皆さんあそこに座ってごらんなさいよ、ああなりますから。『なんか素敵』じゃなくて、ぶわーって全部の水分出るみたいな、力がわあって抜ける、緊張が溶けるみたいな感じでした」と力説する。

高畑の演技を「定子が降りていたと思う」と絶賛。現実でも「高畑推し」としてインタビューなどさまざまな場面で魅力を語ってきた。「充希さんは、愛くるしいけれどもさっぱりした方。定子と重なるところがあるんです」。