五輪ボクシング女子性別問題にアイドルが提言「選手が悪者扱いされないためには…」

AI要約

アイドルグループ仮面女子の猪狩ともかが、パリ五輪ボクシング女子選手の性別問題に言及。

ヘリフ選手の性別適格性検査結果による問題や、別部門の設立提言について。

IOCが声明を発表し、2024年パリオリンピックのボクシング競技に参加する全選手は資格と規則に従うとした。

五輪ボクシング女子性別問題にアイドルが提言「選手が悪者扱いされないためには…」

 事故で脊髄を損傷し車いすで活動している、アイドルグループ仮面女子の猪狩ともか(32)が2日、X(旧ツイッター)を更新。パリ五輪ボクシング女子選手の性別をめぐる問題に言及した。

 1日に行われたボクシング女子66キロ級2回戦で、昨年世界選手権で性別適格性検査に合格せず失格になった過去があるイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が出場。対戦相手のアンジェラ・カリニ(イタリア)は圧倒的な力の差を感じたのか、開始46秒で棄権した。

 へリフはXY染色体を持って生まれた女性(性分化疾患)とされる。女性選手として出場することに、SNS上では疑問の声もあり、猪狩は「公平性に加えて、選手の安全性を考えるなら同じ部門で戦わせるべきではないと思います」と私見を述べた。

 続けて「今回のケースとトランス選手のケースは別問題ですが、このような選手が悪者扱いされないためには別部門の設立が必要なんじゃないでしょうか」と提言。「何か大きな事故が起きてからルールを変えるという事態は起きてほしくないです」と思いをつづった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は1日、ヘリフをめぐる騒動を受け、声明を発表。「2024年パリオリンピックのボクシング競技に参加するすべての選手は、競技の資格と参加規則、およびパリ2024ボクシングユニット(PBU)が定めるすべての医療規則に従う。これまでのオリンピックボクシング競技と同様に、選手の性別と年齢はパスポートに基づいている」とした。