「全員がカメラ向けてくる時の気味の悪さ」人気ミュージシャン ライブ中のスマホ撮影に苦言

AI要約

’97年に初めて開催された「FUJI ROCK FESTIVAL」が物議を醸し、出演アーティストの撮影禁止について波紋を呼んでいる。

SiMのMAHが撮影行為に対する持論を展開し、日本のライブ文化を重要視している。

ライブは撮影するものではなく楽しむものとする声が広がっている。

「全員がカメラ向けてくる時の気味の悪さ」人気ミュージシャン ライブ中のスマホ撮影に苦言

’97年に初めて開催され、日本のロック・フェスティバルの先駆けとして知られる「FUJI ROCK FESTIVAL」。今年は7月26日から28日にかけて3日間にわたって開催され、多くの音楽ファンを感動の渦に巻き込んだ。

しかし感動だけでなく、今年は物議を醸した点にも注目が集まった。というのも、フジロックは出演アーティストの撮影や録音、録画行為を禁止しているが、一部のオーディエンスがルールを破って動画や写真の撮影を行い、それをSNSにアップしているのだ。

そういった行為についてXでは「洋楽アーティストと邦楽アーティストでは撮影行為に対する認識が違うのでは」「海外ならOK」と波紋をよぶなか、持論を展開したミュージシャンが。それは、ロックバンド「SiM」のボーカル・MAH(37)だ。MAHは8月1日、Xで《てかそんなにライブって撮影したいもの?スマホ出さずに楽しめてるならそれが一番では?》と苦言を呈すると、こう綴った。

《日本でも撮影OKになったとして最初はみんな記念にちょこっと撮るくらいだろう でもそのうち一眼やGoPro持ちこむやつが出てくる セットリスト全部録画、YouTubeにあげて小銭稼ぐやつが出てくる インフルエンサー様がライブ中にバズる動画撮り出す そして客が客を撮り出す アーティストのライブは「動画のBGM」に成り下がる 絶対そうなる。海外はなってる。先にあるのは「自由」さらにその先に「無法地帯」》

続けて《海外公演でThe Rumbling演奏する瞬間の全員がカメラ向けてくる時の気味の悪さったらないですよ。最前列の子の目を見て歌っても、スマホぐぃーーってこっちに突き出してその子は画面見てるから目が合わない(笑)》と体験談を語り、《動物園の檻の中みたい アーティスト側は喜んじゃいないよ 海外じゃあもう規制のしようがないから諦めてるだけ》と述べた。

また、MAHは《日本は国民性のおかげでまだ「撮影禁止」が通用する それでいい 変える必要なんてない》といい、《「ライブ中誰もカメラを出さないし、私語もない。最初は驚いたけど、アーティストへのリスペクトだって気づいて感動したよ」外国人アーティストと話すと彼らもそう言いますよ この特殊な文化を誇るべきだと思う》と見解を述べた。

“ライブは撮影するものではなく楽しむもの”というMAH。その意見に対して賛同する声が相次ぎ、Xではこんな声が上がっている。

《カメラなんか必要と無し。目と耳と心に刻みましょう。五感で楽しむべし》

《生で体験する事がまさにライブですからね カメラは必要ないと個人的には思います》

《ライブは生物、大好きなアーティストが必死に曲を届けてくれるその一瞬一瞬を自分の目に焼き付けてこそのライブや》

《客側は全力で楽しもうよ》