声優・山本圭子さん、死去 83歳 独特な明るい声で「バカボン」「ア太郎」「チョロ松」「花沢さん」など演じた声のレジェンド、23年12月放送「ちびまる子ちゃん」山田君が最後の仕事に

AI要約

声優の山本圭子さんが敗血症で亡くなったことが報告された。山本さんは「サザエさん」や「天才バカボン」などで知られ、幅広いキャラクターを演じてきた。

山本さんは約33年間にわたりアニメ「ちびまる子ちゃん」の山田くん役を務め、昨年ラストシーンを演じて声優としてのキャリアに終止符を打った。

最近、アニメ界では人気声優のご逝去が相次いでおり、ファンたちや業界全体が悲しみに包まれている。

声優・山本圭子さん、死去 83歳 独特な明るい声で「バカボン」「ア太郎」「チョロ松」「花沢さん」など演じた声のレジェンド、23年12月放送「ちびまる子ちゃん」山田君が最後の仕事に

フジテレビ系アニメ「サザエさん」の花沢花子役や「天才バカボン」のバカボン役などで知られる声優、山本圭子(やまもと・けいこ)さんが4月18日、敗血症で死去したことが29日、所属事務所から発表された。83歳だった。通夜・告別式は近親者で終え、お別れの会の開催などは未定。昨年10月には51年務めた花沢さん役を後進にバトンタッチ。同年12月放送のフジ系「ちびまる子ちゃん」の山田笑太役が最後の仕事となった。

アニメ「サザエさん」で「磯野く~ん!」のダミ声で花沢さんの快活で元気なキャラクターを確立させた山本さんが、桜の季節に旅立っていた。

所属事務所は29日、公式サイトで「4月18日に敗血症のため永眠いたしました」と報告。敗血症は感染症で臓器障害となる病で、死去から約3カ月の公表は「ご遺族のご意向」とした。山本さんは今年、目立った活動はしておらず、所属事務所によると、最期は自宅で息を引き取ったという。

アニメでは1970年代の日本テレビ系「天才バカボン」シリーズで人を疑わない純粋すぎるバカボン、74~77年の実写ドラマ「がんばれ!!ロボコン」では赤いボディーのロボット、ロボコンの声などで存在感を発揮。「サザエさん」では72年からフグ田サザエの弟、磯野カツオの小学校の同級生で仲良しの花沢さんを担当し、2代目の声として昨年10月29日の放送回まで約51年にわたりお茶の間で親しまれた。

「ちびまる子ちゃん」では90年から「アハハ!」の笑いと語尾の「だじょ」が特徴の山田くんでも人気を集めた。同作の公式Xは訃報を受け、「芯をとらえたことを明るく笑って言う山田くんが形作られたのは、長い間育てて下さった山本さまのおかげです」と追悼文を掲載した。

山本さんは昨年12月17日の放送回で約33年務めた山田くんの声を卒業。所属事務所によると、これが最後の仕事で、山田くんのラストシーンはまる子の家から「バイバイ!アハハ!」と明るく去る場面だった。

今月12日には「ドラえもん」の野比のび太役などで知られる声優、小原乃梨子さん(享年88)が死去。3月には「ちびまる子ちゃん」のまる子役を担当したTARAKOさん(享年63)、5月には「ルパン三世」の峰不二子役などの増山江威子さん(享年88)ら今年に入り、人気作で長年活躍したレジェンド声優が相次いで他界。アニメ界は悲しみに暮れている。