「七夕の国」上杉柊平&三上博史が超重要キャラクターについて明かす

AI要約

映画「七夕の国」は、漫画「寄生獣」から生まれた作品で、主要キャラクターの魅力や演じる俳優の意識に焦点を当てている。

作中の主人公たち、東丸高志と丸神正美について、それぞれの背景や役割、演じた俳優の演技について解説されている。

ディズニープラス「スター」で配信される本作は、不気味で独特な世界観でSNSなどで話題となっており、注目が高まっている。

「七夕の国」上杉柊平&三上博史が超重要キャラクターについて明かす

「寄生獣」の岩明均による同名漫画を映像化した「七夕の国」。注目を集める東丸高志と丸神正美のキャラクターについて、演じる上杉柊平と三上博史が語った。

ディズニープラス「スター」にて7月4日に配信が開始されるやいなや、その不気味で比類ない圧倒的な世界観に引き込まれ、続きが待ちきれない!とSNSを中心に話題沸騰中の本作。特に注目を集めているのが、東丸高志(上杉柊平)と丸神正美(三上博史)の2人。彼らの魅力を紐解くと共に、本人たちがこだわったポイントを深堀していく。

幸子(藤野涼子)の兄であり、ナン丸(細田佳央太)や丸神頼之(山田孝之)らと同じく“手が届く者”である東丸高志は、幼いころ父親からは能力が開花しないことを厳しく叱責されたトラウマを持ち、その影響で幸子と不仲。高志は能力を持ちながらもその力を悪用しようと企み、町人からも疎まれているというキャラクター。ナン丸の能力に興味を持った高志の指導によって、ナン丸が創り出す球体は徐々に巨大化していくが、それは物語を大きく動かす引き金となってしまう…。

悪役のような立ち位置でありながらも、どこか人間的で憎めない要素が人気を集めている高志だが、上杉は「高志は“愛されたい可哀相な青年”だとずっと思っていました。誰かに見られていたいけど愛されたこともない、という環境の中で吐き出し方を一般的な方法とは違う出し方になってしまった可哀そうな青年ととらえています」と解釈をしたという。

その解釈を基に「虚勢を張る奥に一瞬で消えてしまいそうな弱さのようなものを常に持ち合わせておくことを意識」して演じていくことで、どこかに孤独な儚さを帯びた魅力あるキャラクターに仕上がったという。

そして、ナン丸が通う大学の教授である丸神正美。自身のルーツを探るため訪れた丸神の里で突如消息不明となり、その教授を探しにナン丸たちは丸神の里に訪れることで、大きな謎に巻き込まれていくという、この物語のキッカケを作ったともいえる重要な鍵を握る男だ。そして物語が進むにつれ、彼自身も能力を使うことができることが分かると同時に、謎の真相に近づいていくという重要な役回りでもある。

失踪しているため回想でしか登場しないミステリアスな丸神教授に様々な考察が行われているが、三上は「丸神教授はその場にいない所でもみんなが話題にあげることで、ミステリアスなキャラクターになっています」と、失踪している役柄だからこそ、自身が登場していないシーンでの周囲の会話などからもキャラクターが作られていったと話す。

そしてその限られた出演シーンにおいて、「できるだけミステリアスなキャラクターを想像させることが大切でした。数少ない表情の中で、どんな印象を残しておくか、それをどう引っ張っていくのかというところを意識しました」と、引き算的な演技をすることで、唯一無二のミステリアスな丸神教授が誕生したと語っている。

「七夕の国」はディズニープラス「スター」にて独占配信中。