今さら聞けない!パリ五輪2024の新競技「ブレイキン」について解説!

AI要約

ブレイキン(ブレイクダンス)の歴史や競技ルールについて紹介。

ブレイキンがなぜパリオリンピックの競技種目に選ばれたのかを解説。

オリンピックでのブレイキンの競技形式と審査基準について詳細。

今さら聞けない!パリ五輪2024の新競技「ブレイキン」について解説!

ついに開幕した2024年パリオリンピック。その夢の舞台で、今回競技スポーツとして初めて採用された「ブレイキン(ブレイクダンス)」。世界的な人気を誇るブレイキンが、今回種目のひとつに加えられたことは、当然のことのように思える。

1970年代にNYのストリートで誕生したブレイキンは、2018年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれた夏季ユースオリンピックで初めて競技が行われ、大きな盛り上がりを見せた。

そのブレイキンの歴史やルールなど、ぜひとも知っておきたいいくつかのことを、お届けする。

1970年代前半のNY・ブロンクス地区に起源を持つヒップホップを構成する4つの柱が、ラップ(MC)とDJ、グラフィティ、そしてブレイキン(ブレイクダンス)。

ブレイクダンスと呼ばれるようになったのは、ブレイカー(ダンサー)たちが「ブレイクビーツ」と呼ばれるジャンルの音楽に合わせて踊ったことが由来とされている。

ブレイクビーツは曲の「間奏」の部分で、パーカッションがメインになる部分。パーティなどで踊っている人たちが、間奏の部分で特に盛り上がることに気付いたアメリカのDJクール・ハークが、生み出したものだという。

1980年代にメインストリームに躍り出たブレイキンは、それまでは現在のようにダンススポーツとみなされていたわけではなく、主にアクロバティックな動きを特徴とするストリートダンスであり、即興のパフォーマンスで競い合うものだった。

また、当初は北米全域で人気が高まったブレイキンだが、その後は主に、韓国やフランスで高い人気を維持してきた。そして、現在では世界的に競技人口が増加。レッドブルなどの企業がサポートする国際大会も、数多く開催されている。

ブレイキンのパフォーマンスは、「個性」や「個人の表現」がその代名詞ともいえる。特定の評価基準によって評価されることは、その本質に反するように思えるかもしれない。

だが、オリンピックでは、選手それぞれの創造性と技術の両方を考慮した形で、審査が行われるようになっている。

パリ大会では、男女別に競技が行われ、それぞれ16人ずつのブレイカーたちが、メダルを競い合う。

予選は4人ずつの4グループにわかれて行う総当たり戦で、選手は1対1のバトル形式で、3ラウンドずつパフォーマンスを披露する。

ジャッジ(審判)は9人で、「独創性、個性、技術性、多様性、パフォーマンス性(完成度)、音楽性」の6つの評価基準について、ラウンドごとに選手のパフォーマンスを評価。

最終的な得点は、「パフォーマンス性、独創性」が60%、その他が合わせて40%を占める配分で算出され、獲得した点数が高い方が勝者となる。