激辛ポテチで14人が救急搬送 3人診察の医師「1人はもうろう」「そんな少ない量でこれだけ…びっくり」

AI要約

激辛のポテトチップスを食べた都立高校生徒14人が救急搬送された問題がTBS「アッコにおまかせ!」で取り上げられた。

医師の証言によると、激辛チップスを食べた生徒たちが体調不良を訴え、一部は救急搬送された。

激辛食品の摂取が健康に与える影響や注意点について警鐘が鳴らされた。

激辛ポテチで14人が救急搬送 3人診察の医師「1人はもうろう」「そんな少ない量でこれだけ…びっくり」

 TBS「アッコにおまかせ!」(日曜前11・45)の21日放送で、東京都大田区の都立高校で今月16日に激辛のポテトチップスを食べた生徒14人が救急搬送された問題を取り上げ、実際に高校生を診察した医師のインタビューが流された。

 番組では16日に同校の生徒33人が朝から休み時間などを利用して激辛チップスを食べたところ、高校1年生の女子13人、男子1人の14人が体調不良を訴えて救急搬送されたと伝え、そのうち3人を診察したという谷川智行医師にインタビューを実施した。

 谷川医師はVTRで当時の状況について「お2人はゆっくり歩けるぐらいの状況で、比較的元気でした。ただ1人はストレッチャーに乗っていて、声をかけたらうっすら目を開けてやっと返事ができるっていう、もうろうとしている感じではありました」と証言した。

 食べた量については「2人は1枚です。具合が悪かった子も1枚ですから、そんな少ない量でこれだけ具合悪くなるのかなとびっくりしましたね」と驚きを口にした。

 具合が悪くなった原因については「激辛って言われるものの主成分がカプサイシンというものだと思うんですけれども、これが大量に摂取された場合には胃や腸の粘膜に炎症を起こしたり、それから血液の中に取り込まれた場合にはアドレナリンというホルモンの分泌を促進することになるので、それが非常にたくさん分泌されると血圧を上げたり心臓の負担をしたりっていう」と説明。

 「やっぱりカプサイシンが消化管から吸収されて血中に入って来て、症状が強くなったっていうことかな。特に子供さんは大人よりも体の成熟がまだ途中の段階ですから、対応できない、影響出やすいということが言えるのではないでしょうか」と続けた。

 激辛ブームが広がりを見せる中、谷川医師は番組や動画配信で、激辛食品を食べることで注目を浴びようとしたり、笑いにしたりするような行為は控えてほしいを警鐘を鳴らした。「健康を害するような、常軌を逸した量を食べるとか、そういうのはみんなやめようよっていうふうに思いますね」と語り、「どのくらい辛いか分からないものを一気に入れてしまうと取り出せないので、様子見ながら適度な量を探ってほしいですね」と訴えた。