今見ればわかる「葬送のフリーレン」号泣シーン 意味を噛み締めてもう一度見たい第1話「物語の始まりがこのスタートだったから好きになった作品」

AI要約

現在配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、1000年以上生きる主人公・フリーレン(CV:種崎敦美)が“人を知るための旅”に出る物語だ。そのきっかけとなる仲間の死を描いた第1話は放送当時も視聴者の涙腺を崩壊させたが、その後のフリーレンを知ってから見るとなお一層胸に迫るものがある。

アニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が倒された“その後”の世界が舞台という斬新な設定のファンタジーで、数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得ている原作コミックスは既刊13巻で累計2200万部を突破。2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX(旧Twitter)でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ大ヒット作となった。

そんな人気作の第1話は、日本テレビ系の金曜ロードショー枠で2時間スペシャルとして放送される異例のスタートでも話題となった。魔王を倒した勇者パーティーの一員だったフリーレンは“長命種”であるエルフの魔法使いで、人間とは時間の感覚が大きく異なる。寿命に差があることで他者への興味も薄く、ともに魔王を倒した仲間たちに対してもドライな部分があった。

今見ればわかる「葬送のフリーレン」号泣シーン 意味を噛み締めてもう一度見たい第1話「物語の始まりがこのスタートだったから好きになった作品」

 現在配信中のアニメ「葬送のフリーレン」は、1000年以上生きる主人公・フリーレン(CV:種崎敦美)が“人を知るための旅”に出る物語だ。そのきっかけとなる仲間の死を描いた第1話は放送当時も視聴者の涙腺を崩壊させたが、その後のフリーレンを知ってから見るとなお一層胸に迫るものがある。

 アニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が倒された“その後”の世界が舞台という斬新な設定のファンタジーで、数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得ている原作コミックスは既刊13巻で累計2200万部を突破。2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX(旧Twitter)でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ大ヒット作となった。

 そんな人気作の第1話は、日本テレビ系の金曜ロードショー枠で2時間スペシャルとして放送される異例のスタートでも話題となった。魔王を倒した勇者パーティーの一員だったフリーレンは“長命種”であるエルフの魔法使いで、人間とは時間の感覚が大きく異なる。寿命に差があることで他者への興味も薄く、ともに魔王を倒した仲間たちに対してもドライな部分があった。

 魔王討伐から50年後、勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)が安らかに息を引き取る。ヒンメルの葬列でも悲しい顔ひとつできなかったフリーレンだったが、埋葬という最後の別れを迎えた際、ともに冒険した10年の思い出がフリーレンの胸に去来した。ここに至り自分がヒンメルのことを何も知らないことに気付いたフリーレンは「人間の寿命は短いってわかっていたのに、なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう……」と悔恨で嗚咽したのだった。

 放送直後も「皆を送る側ってのは苦しいなぁ」「こんなん泣く…」「1話で感動させるんじゃないよ」「1話のはずなのに何この最終回感……」「こんなんもうエンディングじゃん」「物語の始まりがこのスタートだったから好きになった作品だよ」と絶賛の声が相次いだが、この後フリーレンは新たな旅をしながらヒンメルから受け取った数々の優しさを思い返したり、ともに旅することになる弟子の魔法使いフェルン(CV:市ノ瀬加那)らと接しながら彼らのことを理解しようとし始めることになる。それらを知ったうえで振り返ることで、はじめて得られる気づきや感慨がある第1話と言えよう。

※種崎敦美の「崎」は、正式には“たつさき” 

(C) 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会