内村光良がお笑い界の「理想の上司」たるワケ…7.22で還暦も地上波レギュラー7本と絶好調

AI要約

内村光良(59)は、還暦を迎える前にバラエティー番組で活躍中。

内村の番組には「内村」の冠がついていないが、多くのスターを輩出している。

内村の助けで低迷期を脱した有吉弘行など、多くの芸人が内村の番組から成功する道を歩んでいる。

内村光良がお笑い界の「理想の上司」たるワケ…7.22で還暦も地上波レギュラー7本と絶好調

 ウッチャンナンチャンの内村光良(59)が意気軒高だ。今月22日に還暦を迎えるが、4月にバラエティー番組「何を隠そう…ソレが!」(テレビ東京系)が特番からレギュラー化されて、地上波レギュラーは7本に(不定期放送も含む)。「理想の上司ランキング」(明治安田生命保険調べ)の男性部門では、8年連続で1位。「NHK紅白歌合戦」では、2017年から20年まで4年連続で総合司会を務めた。お笑いタレントが総合司会に選出されたのは1983年のタモリ(78)以来34年ぶりだったが、連続起用された芸人は内村だけだ。

 アラ還にして司会、コント、CMに恵まれて高水準をキープしているが、内村の番組にはある共通点がある。「内村」の冠を有していないのだ。芸歴40年の大ベテランで、紅白司会まで上りつめたため好感度と知名度は抜群。

 だが、司会を務める番組では後方支援に回って、年下の共演者をバックアップ。結果、番組から多くのスターが誕生した。

「スクール革命!」(日本テレビ系)からは、番組のオーディションで高地優吾(年齢非公開)が芸能界デビュー。20年にSixTONESとしてCDデビューすると、「オリコン週間シングルランキング」で12作連続で1位を獲得する人気グループとなった。ブレーク前の渡辺直美(36)や朝日奈央(30)も、同番組のレギュラーメンバーだった。「M-1グランプリ2008」で準優勝したオードリーの関東の初レギュラー番組でもあるため、若林正恭(45)と春日俊彰(45)はいまでもそろって出演している。

「世界の果てまでイッテQ!」(日テレ系)では出川哲朗(60)、イモトアヤコ(38)、いとうあさこ(54)、宮川大輔(51)、ロッチの中岡創一(46)らが過酷な海外ロケでブレーク。ネタ番組「ぴったり にちようチャップリン」(テレ東系)からは「M-1」や「キングオブコント」、「THE W」や「R-1グランプリ」のチャンピオンが多く輩出された。

■内村の助けで低迷期を脱した有吉弘行

 内村番組発の最高傑作といえば、有吉弘行(50)だ。有吉は96年に猿岩石として「進め!電波少年」(日テレ系)のヒッチハイク旅企画を達成させて一世を風靡。しかし、ブームが去ると仕事が減少して、コンビは解散。有吉のテレビ出演は、地元・広島のローカル局だけとなった。

 そんなときに救いの手を差し伸べたのが「内村プロデュース」(テレビ朝日系)。事情を抱えた芸人を内村がプロデュースする番組で、有吉は毒舌とエロを丸出し。この2年後、「アメトーーク!」(同)で品川祐(52)に「おしゃべりクソ野郎」というあだ名をつけて、再浮上のチャンスをつかんだ。いまでは地上波全6局で冠レギュラーを持つまでになったが、ルーツは内村だった。

「内村さんは40代から、次代を担う芸人のセールスポイントを見つけて伸ばす機会が増えました。入れ替わるように、本来は人見知りで前面に出ることが苦手なみずからの性格を表出させたら、これが吉と出た。後輩にキャラを押しつけるのではなく、その人本来の特質や短所を長所として伸ばす“マセキ流のメソッド”が時代にマッチ。オチのあるエピソードトークを強要しないことも、芸人に安心感を与えました。“内村チルドレン”はこの先も、事務所の垣根を越えて増えていくでしょう」(エンタメライター・伊藤雅奈子氏)

 汗は自分でかいて、手柄は部下に譲る。そしてイバらない。理想の上司たるゆえんだ。

  ◇  ◇  ◇

 今や「理想の上司」ランキングの常連となった内村光良だが、その一方で3年だけランキングに入っていた人物がいた。

●関連記事【もっと読む】内村光良&水卜麻美アナ「理想の上司」V8、櫻井翔“あっさり圏外”含めて時代の必然か…では、櫻井翔が圏外へ消えていった過程について伝えている。