小柳ルミ子が振り返る“松田聖子と中森明菜”「聖子ちゃんの部屋で語った日」「明菜ちゃんからの電話」

AI要約

アイドルの元祖である小柳ルミ子が、松田聖子と中森明菜について語る。2人の異なる魅力や苦労が明かされる。

松田聖子は、自己プロデュースを積極的に行い、自身の強みを理解して活躍している太陽のような存在。一方、中森明菜は月のような繊細で神秘的な魅力を持つ。

2人はスキャンダルやバッシングにも負けずに這い上がる強さを持ち、お互いを尊敬し合う絆で結ばれている。

小柳ルミ子が振り返る“松田聖子と中森明菜”「聖子ちゃんの部屋で語った日」「明菜ちゃんからの電話」

 日本の芸能史にその名を刻む2人の女性アイドル、松田聖子と中森明菜。「聖子ちゃんは太陽で、明菜ちゃんは月なんです」──アイドルの元祖で、2人と親交の深い小柳ルミ子はそう表現する。

「聖子ちゃんがデビューした頃、家が近所でよく遊びに行きました。(上京して同居中の)お父さんが娘を心配していたから、同じ福岡出身の私に『お姉ちゃんになってあげてください』と。家に電話すると『ルミ子姉ちゃんからだよ~』って」

 父親から博多弁で「法子(本名)をちょっと説得してくれんね」と頼まれた時もあった。

「聖子ちゃんの部屋でミッキーマウスのベッドカバーの上に並んで座って、話しました。詳しい内容は言えないですけど(笑)」

 芸能人として葛藤を抱く本人の悩みも聞いた。

「当時のアイドルは事務所の方針通りに動いていたけど、聖子ちゃんは自分の意見を積極的に出していた。でも、最初の頃は通らない。『自分の強みを客観的に分析できないと、自己プロデュースはできないよ』と言いました。聖子ちゃんは甘い歌声を持っていて、トロけるような衣装を着こなせる。今もフリフリのワンピースでステージに登場して立派ですよね。あの子にしかできない。ファンを燦々と照らす太陽です」

 近年もコンサートを見た小柳が感想メールを送ると、すぐに返信がある。

「『私の憧れのルミ子さんに見て頂くのは恥ずかしい』から始まるんですよ(笑)。それで、『尊敬するルミ子さんが褒めてくださると、すごく自信になります』とかね。2年前、私の誕生日にカーディガンをプレゼントしてくれた。今もよく着ています」

 小柳も聖子もワイドショーに追いかけ回された。何度バッシングに遭っても、這い上がってきた。

「聖子ちゃんはよく言いますよ。『ルミ子さん、私たちスキャンダルの女王だね』って(笑)。私も『その通りね、聖子ちゃん』と頷きます。お互い、目を合わせて『強いね~』って。負けず嫌いの性格もありますけど、歌やステージが好きという気持ちが活力の源だと思います」