伝説の名作ドラマが復活!『南くんが恋人!?』のヒロイン・飯沼愛が告白「忘れられない夏にします!」

AI要約

内田春菊氏の漫画『南くんの恋人』が令和の時代に男女逆転という新しい要素を加えて復活することが決定。

主演女優の飯沼愛がちよみ役に抜擢され、小さくなった恋人の南くんとの愛を演じる過程についてのインタビューを通じて、撮影の難しさや共演者とのやりとりについて語る。

物語の軸がちよみと南くんの恋愛から始まり、後半には家族の関係性も描かれ、登場人物全員が愛おしく描かれる涙と笑いの詰まった作品となる予定。

伝説の名作ドラマが復活!『南くんが恋人!?』のヒロイン・飯沼愛が告白「忘れられない夏にします!」

ひょんなことで身長15㎝に小型化してしまった女子高生・ちよみと恋人の南くんのラブストーリーを描いた内田春菊(64)の漫画『南くんの恋人』(青林工藝舎)は、’94年に高橋由美子(50)と武田真治(51)、’04年に深田恭子(41)と二宮和也(41)など、当時の人気タレントで4度にわたりドラマ化されてきた。この名作が「男女逆転」という大胆なモデルチェンジを経て令和で甦ることとなった。

7月16日から放送される夏クールの連ドラ『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)では、手のひらサイズになった南くんを『FANTASTICS』の八木勇征(27)、主演のちよみを注目の若手女優・飯沼愛(20)が演じる。

昨年最大の話題作『VIVANT』(TBS系)で、キーパーソンの一人である天才ハッカー役を好演。見事、今作でゴールデンプライム帯ドラマ初主演を掴んだ飯沼を直撃すべく、放送局であるテレビ朝日を訪ねた。

――ちよみ役に選ばれたことに、どんな感想を持たれましたか。

「『南くんが恋人!?』のオファーをいただいた時は驚きが大きく、なかなか実感が湧かなかったですね。過去のシリーズを見直しながら思ったのは″どのちよみもとにかくかわいいな″ということ。″天性のかわいさ″というものをすごく感じました。

私はあんな風に愛されるちよみを演じられるのか……と少し不安な気持ちもありますが、今回の新しいちよみも楽しんでいただけるように頑張っています。ただ、今作では南くんが小さくなるので、″かわいい″と思われるのは南くんのほうかもしれません(笑)」

――撮影は順調ですか。

「今、撮影がスタートして2週間が過ぎたところですが、とっても楽しい! ……のはいいんですけど、南くんとのやりとりって、15㎝の人形を相手に演技するんですよ。相手の姿が見えないだけで、お芝居がこんなに難しくなるんだと思い知らされました。

いまどんな表情をしているかなと、小さな南くんを想像しながら演じています。ただ、撮影が進むにつれ、だんだん(そこにいないはずの南くんが)見える気がするようになってきました。どう仕上がるのか、放送が楽しみです」

――共演者の方とはどんな話を?

「過去のシリーズで南くん役を務めた武田真治さんが今作、ちよみのお父さん役として出演されているんですよ。

15㎝の相手とお芝居をする難しさをお聞きしたら、武田さんはちよみ役の高橋由美子さんと撮影で会うことがほとんどなかったそうで、『(南くん役の八木さんと会えているから)恵まれているね』と言われました。

『岡田惠和(よしかず)さん(65)の脚本がうまく導いてくれるから、そんなに力まなくてもいいかも』とも。その言葉で不安に思っていた部分が和らぎました」

――実際に演じてみて、ちよみに共感できるところはありましたか。

「それが、たくさんあるんですよ。今作のちよみはバスケ部の設定ですけど、私も学生時代ずっとバスケをやっていたんです。ちよみは自分に自信がなく、すぐ周囲と比べてしまう。それが、同級生や下級生が試合に出ているなか、自分だけコートの外にいて悔しい思いをしていた私と重なりました。

あまり思い出したくない過去なのですけど、ちよみを演じる上で、あの時の経験が活きています」

――逆に演じにくいところは?

「自分は落ち込んでいる時や悲しい時はすぐに表情に出るタイプですけど、ちよみは悲しくても表に出さない。監督から『あまり(感情を)見せすぎないで』とよく言われます。

ちよみは笑っていても本当は悲しんでいたり、嬉しいけど怒っていたりと、複雑な感情を持っている子で。監督やプロデューサーの方と相談して、模索しながら演じています」

――今作の見どころを教えてください。

「ちよみと南くんの物語が軸なのですが、後半に入ると家族の話も描かれます。ちよみの家族関係はかなり複雑なんですけど、彼女は決してネガティブに捉えていない。血の繋がっていないお父さんや弟にも愛情を持って接している。台本を読み進めていくにつれて、すべての登場人物が愛おしくなっていきました。

私にとっても、視聴者の皆さんにとっても、忘れられない夏になるように頑張っていますので、楽しみにしていてください!」

令和の時代に相応しく、多様性という新しい要素を加えて名作は帰ってくる。

◆いいぬま・あい/’03年8月生まれ。香川県出身。’21年、公開オーディション番組『私が女優になる日_』で9000人の中からグランプリに選ばれ、女優デビューへ。昨年は『VIVANT』(TBS系)や『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)に出演。『南くんが恋人!?』(テレ朝系)でGP帯連ドラ初主演を果たす

『FRIDAY』2024年7月19日号より