服も仕事も「離れたからこそ分かる良さ」がある。ボーダーを今年らしく着るなら何と合わせる?【スタイリスト佐藤佳菜子】

AI要約

スタイリストの佐藤佳菜子さんが、過去に着ていたけれど最近着なくなっていたアイテムを再び楽しむことについて語る。

佐藤さんがスタイリストの仕事を離れた経験や復帰について言及。

ボーダーカットソーやGジャンなどのアイテムを年齢を置いて再び着る楽しみについて語られる。

服も仕事も「離れたからこそ分かる良さ」がある。ボーダーを今年らしく着るなら何と合わせる?【スタイリスト佐藤佳菜子】

「昔はよく着ていたけれどしばらく着なくなったアイテムを、年齢を置いて再び着るのが今また楽しい」というスタイリストの佐藤佳菜子さん。昔のまま着るのではなく、今の年齢にフィットした着こなしやアイテム選びについてうかがいました。

「いつだって堂々とスタイリストの仕事をしているように見えるかもしれませんが(笑)、実は結婚を機にスタイリストの仕事を辞めていた時期があります。そのときはスタイリスト以外をやってみたいなという気持ちも心のどこかにあったし、自分のためだけに生きるのに少し飽きていたのかもしれません。

再びスタイリストの仕事に戻るなんて絶対に無理と思っていたのですが、色々あって日本に戻り、お世話になっていた仕事関係の方々に「申し訳ありません、もう一度やらせてください」と頭を下げて、今は腹を括って恩を返すような気持ちで仕事をしています。

仕事から離れてみて感じたのは、働かないと自分に自由がないということと、こんなにも熱心に飽きずにやり続けていることって服以外にないということ。仕事中もずっと洋服を見ていて、仕事が終わってからはオンラインショップをずっと見ていて、ちょっと時間が空いたら近くのショップを見に行って。こんなに飽きずにやっていることって人生で一つしかない(笑)。

それっておしゃれも同じことで、いろんな服を着ては飽きてを繰り返していますが、それでも年齢を置いてからまた着てみると、良さが分かって再び新鮮に感じるアイテムがあります。例えばボーダーカットソーやGジャンなど。もちろん若い頃と同じ着方はしないけれど、最近はそんな自分の中の復活アイテムを着るのが新しくて楽しいんです」

 KANAKO’S コメント 

ボーダーって年を重ねるにつれてだんだんと難しくなってきますよね。ボーダーTシャツはアニエスべーのものが20代の頃からずっと好きで。必ず白と黒のサイズ1しか買わないんですけど、着ない時期があっても、忘れた頃に「あれ着たい!」と何度も買ってきたアイテムです。最近はずっと着ていなかったけれど、すごく久しぶりに買ったら、着心地のいい生地、ベーシックな形、首元が白くて顔周りを明るく見せてくれるところ、全てが大好きで、改めて良さを実感しました。

昔はボーダーにデニムを合わせて着ていましたが、ボーダーTシャツ自体が定番アイテムなので、今の自分は少しキャッチーなアイテムと合わせた方が新鮮に着られる気がして、今年買ったハリのある素材のハーフパンツと合わせました。秋になったらすごく太いウールのパンツと合わせて着るのも面白いかもしれません。