「馬鹿にしてんでしょ。感じ悪いよ」“年齢確認動画が2億回再生”女優・赤間麻里子(53)が人生で初体験したこと

AI要約

コンビニ店員が年齢確認を求めた際に悪態をつくマダムが、彼女の実年齢に心配を示す店員の言葉に動かされる

映像制作ユニット「こねこフィルム」によるショートドラマ『年齢確認VSプライド』がSNSでバズり、主演の女優・赤間麻里子の演技も注目を集める

赤間は53歳でブレイクを果たし、過去の挫折や育児、病気と向き合う過程を初めて語る

「馬鹿にしてんでしょ。感じ悪いよ」“年齢確認動画が2億回再生”女優・赤間麻里子(53)が人生で初体験したこと

「年齢確認いいですか?」

 コンビニ店員から年齢確認を求められ、「馬鹿にしてんでしょ。感じ悪いよ」と悪態をつくマダム。しかし彼女のことを本当に17歳と信じて心配するコンビニ店員の言葉を聞くうちに、心を動かされて――。

 これは映像制作ユニット「こねこフィルム」によるショートドラマ『年齢確認VSプライド』の一幕。動画がSNS上でバズるや否や、マダム役を演じる女優・赤間麻里子(53)の演技にも注目が集まった。

 今年は朝ドラ『虎に翼』(NHK)やドラマ『アンメット』(フジテレビ系)にも出演。53歳にしてついにブレイクを果たした赤間が、無名塾時代の挫折、育児による10年のブランク、そして映画初出演後に発覚した病について初めて語った。(全3回の1回目/ #2 を読む)

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――『年齢確認』シリーズはTikTokはじめSNS上でトータル2億回以上再生されており、今もなお再生されていますね。

「こんなに注目されるなんて想像していなかったので、びっくりしています。もちろん監督や制作チームはバズらせることを前提に企画をしていたと思うんですが、私たち役者はエチュード(即興の演技)に集中していたので。こんなに多くの人に見てもらえて、とても嬉しいです」

――動画には「赤間さん可愛い」「どんどん若返ってる」というコメントがたくさん付きました。

「こんなに可愛いと言われるのは、53歳にして人生初めてです。何をやっても可愛いって言ってもらえるので、監督に『これってどういう現象なの!?』って(笑)」

――こねこフィルムは映画監督の三野龍一氏が俳優の半田周平さん、梅田誠弘さんとともに立ち上げた映像制作ユニットで、スマホ向けの1~2分のショートドラマを数多く公開しています。赤間さんは『年齢確認』シリーズ以外にもたくさんの動画に出演されていますね。

「レギュラーメンバーとして、演技だけでなく、企画をすることもあります。監督とは映画『鬼が笑う』(2022)でご一緒させていただきました。監督はとにかく熱い方で、私たち俳優をすごく愛してくれます。会うたびに『赤間さん、どうして売れないんですか!?』って真剣におっしゃるんですよ。映画やドラマを作る立場からすれば、集客や視聴率を上げるためにも、知名度のある俳優さんをキャスティングしたいもの。だから『名もないおばさんはなかなかキャスティングされませんよ』って言うんですけど、監督は『それなら僕が赤間さんや、半田さん、梅田さんを有名にして、使わせたいと言わせてやる!』って」

――自分の作品で役者さんの知名度をあげてやろうと。

「逆転の発想ですよね。監督も知名度が理由で自分の思い描くキャスティングができないことに忸怩たる思いがあったのだと思います。監督が仲間を集めて「こねこフィルム」を始めたのが昨年の4月、私が参加したのがその2ヶ月後の6月です。監督から「お母さん役が必要なのですが、よかったら参加して頂けませんか?」とお誘い頂いて、縦型の動画撮影がどんなものかもわからないまま参加しました。それがきっかけで、気がついたらメインメンバーに(笑)」