「神様死んでたかも…」叶ったら歴史が変わってた?『ドラゴンボール』神龍に通らなかった願いを考察

AI要約

『ドラゴンボール』の神龍に叶わなかった願いについて振り返る。

ピラフ一味のリーダー・ピラフが神龍に願った願いの行方。

ピッコロ大魔王と餃子の願いの途中で起きた運命の分かれ道。

「神様死んでたかも…」叶ったら歴史が変わってた?『ドラゴンボール』神龍に通らなかった願いを考察

 1984年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がはじまった、鳥山明さんの名作バトル漫画『ドラゴンボール』。作中では、世界中に散らばったドラゴンボールを7つ集めるとどんな願いでも叶えてくれる「神龍」が登場する。この神龍は、ストーリーに大きな影響を与えるカギとなっていたものだ。

 神龍が叶えた願いも多くあるが、なかには、届かなかった願いもあった。そこで、原作に限定し、もしも願いが叶っていたらストーリーが変わっていたかもしれない“神龍に通らなかった願い”を振り返ってみよう。

 まずは、序盤から悟空やブルマの邪魔をしまくっていた、世界征服を企むピラフ一味のリーダー・ピラフだ。悟空やブルマが集めたドラゴンボールを奪い取り、彼らを監禁するなど序盤ではかなり活躍していた。

 そして、いざ神龍を呼び出して願いを叶えようとするピラフ。両手を広げて「わ わたしは 世界を……」と言おうとするも、その前にこれを阻止しようとしたウーロンが「ギャルのパンティおくれーっ!!!!!」と、魂の叫びを放つ。

 ウーロンのハレンチな願いをしっかり叶えてあげる神龍。何が起きたのか分からないピラフ一味を尻目に、空からギャルのパンティがふわふわと落ちてくるのであった。

 もちろんブチ切れるピラフだったが、よく考えると彼は究極の恥ずかしがり屋だし根は良いヤツそうなので、世界征服と言ってもそんなに大げさなものではなかったかもしれない。あとから考えてみると、別に願いを叶えてあげてもよかったような気すらする……。

 このときの願いが叶っていればピラフは満足し、ピッコロ大魔王の封印も解かずに世界は平和になっていたのではないだろうか。悟空はなんだかんだでカリン様に認められ、天界での修行を許されていそうだし……。

 ピッコロ大魔王がドラゴンボールを全部揃えて神龍を呼び出したとき、亀仙人はすでに死亡し、天津飯は動けない状態だった。ピッコロ大魔王が神龍に願おうとしたのは、若返りを果たすことだ。

 天津飯はテレパシーを使い、近くに隠れていた餃子に連絡を試みる。それはピッコロ大魔王よりも先に願いを言ってしまうことだった。「ピ…ピッコロ大魔王を… この世から消してくれ…!……とな……」と、気力を振り絞り伝える天津飯に対し、「う うんっ!! わかった…!!」と決意を固める餃子。

 そして「願いを いえ」と偉そうに言う神龍に対し、ピッコロ大魔王は「ではいうぞ このわたしに…」と言いかけたところで、サッと姿を見せた餃子。大声で「ピ ピッコロ大魔王を この世から」と、ここまではよかったのだが、ピッコロ大魔王に気づかれ「けっ…!!」と発したところで殺されてしまう。

 これは惜しかった。「して」の2文字が言えていたら、ピッコロ大魔王の若返りは起こらず、神龍が消滅させられることもなかった。

 あれ? でもそういえば、もしも餃子の願いが叶っていたら、ピッコロ大魔王と一緒に神様も消滅していたのでは? ラディッツが襲来したときも、ピッコロ(マジュニアのほう)がいなかったら、悟空が一方的にやられて地球は滅亡していたのかもしれない。