宮川春菜が初CDアルバムを発表。9月にはホール公演も開催

AI要約

宮川春菜が7月に初のCDアルバム『Strelitzia(ストレリチア)』を発売し、9月21日(土)には都内ホールデビューとなるめぐろパーシモンホール小ホールでコンサートを開催する。

宮川は奈良県出身。何か習い事がしたくて、小学2年生からギター教室を通い、数々のコンクールで才能を示してきた。

アルバム『Strelitzia』やコンサート『Genesis』には力強い演奏や表現が詰まっており、クラシックギターをよりポピュラーにするために努力している。

宮川春菜が初CDアルバムを発表。9月にはホール公演も開催

宮川春菜が7月に初のCDアルバム『Strelitzia(ストレリチア)』を発売し、9月21日(土)には都内ホールデビューとなるめぐろパーシモンホール小ホールでコンサートを開催する。

宮川は奈良県出身。何か習い事がしたくて、小学2年生から地元でギター教室を開いている牧瀬豊ギター教室へ通った。上達が早く、豊かな表現力で、わずか2年後の小学4年のとき「日本ギターコンクール」に出場するや、いきなり金賞受賞。その後も受賞を重ね、結果的に5年連続金賞の快挙を達成。他にも「山陰ギターコンクール」2年連続優勝、「ジュニアギターコンクール」優勝など、数々のコンクールで実力を発揮し続けた。

「先生のレッスンは厳しかったです。でも、生徒のやる気をうまく引き出してくださるので、それに応えようと自然と熱が入るせいか、自宅練習でうまく弾けてなくても、教室だとなぜだかすうっと弾けてしまう。レッスンは基本的に週1回なのですが、結構ひんぱんに行ってましたね。コンクールが近付くともう毎日、学校が終わると直行でした」

ギタリストに憧れを抱くようになったのは、小学校の高学年頃から。

「中学2年生のとき、牧瀬先生が『プロとして活動してもいい』と言ってくださって、決心しました。親も応援してくれました」

高校生になると「将来有望な高校生ギタリスト」として、知名度も全国区に。だが、卒業した2021年はコロナ禍の真っただ中。すぐ自由には活動できなかった。

日々研鑽を積んでレパートリーを増やし、行動制限期間ながら開催された数少ないコンクールにチャレンジした。女性ギタリストの先駆者・渡辺綾子の基金による「イブラ・グランド・アワード・ジャパン・コンクール」では「AYAKO WATANABE PRIZE」を受賞。翌22年、米国のカーネギーホールで、ヒメネスの「ルイス・アロンソの結婚」を演奏した。

「受賞者によるガラコンサートです。とても感動しました。ホールの保管が行き届いていて、装飾が素晴らしくて、今も心に残っています」

さらに23年には「スペインギター音楽コンクール」第2位、今年24年は「J.S.バッハ国際ギターコンクール」で優勝と、受賞歴を更新。

アルバムも録音し、『Strelitzia(ストレリチア)』と名付けた。「輝かしい未来」の花言葉を持つ、南アフリカ原産の特徴的な花の名前だ。熱帯の優雅な鳥の姿に似ていて「極楽鳥」と呼ばれたりもする。

収録は、タレガ「アルハンブラの思い出」、バリオス「大聖堂」、J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番」の第4楽章「アレグロ」、アルベニスの「アストゥリアス」など、名曲が並ぶ。

「『アルハンブラの思い出』や『大聖堂』は小学生の頃から練習を重ねてきたので思い出もいっぱいあります。牧瀬先生仕込みのトレモロの美しさ、迫力やスピードなどさまざまな表現を味わっていただきたいです」

待望の9月のコンサートは「宮川春菜 クラシックギターコンサート 2024 "Genesis"』と銘打っての開催。「Genesis」は、ものごとの「起源」を意味する言葉だ。愛器は、スペインの名匠、ホセ・マリン・プラスエロ製。

「情緒豊かで音の伸びがよくて、力強い曲にもしっとりした曲にも合って、とても気に入っています。コンサートではアルバム曲の『大聖堂』『アストゥリアス』などの他に、J.S.バッハの『シャコンヌ』、ジュリアーニの『英雄ソナタ』、ヴィラ=ロボスの『12の練習曲』など、クラシックギターになじみのない方でもきっとどこかで耳にしたことがある曲を盛り込む予定です」

目指す目標はとても大きく、意味深い。

「人の心を動かせるギタリストになって、クラシックギターがもっとポピュラーになるように頑張りたいです。私の出発点となる演奏会で、ギターに少しでも興味をもっていただけたらうれしいです」

宮川春菜 クラシックギターコンサート 2024 "Genesis"

9月21日(土) 13:30開演

めぐろパーシモンホール 小ホール

宮川春菜「Strelitzia」(読み:ストレリチア)

※各コンサート会場で販売

※7月13日から販売開始予定