南果歩「親子で気軽に足を運んで」、小学生も楽しめる“舞台芸術”「木のこと」明日開幕

AI要約

「シアター・デビュー・プログラム『木のこと The TREE』」が、明日7月12日に東京・東京文化会館 小ホールで開幕する。出演者や制作スタッフのコメントから舞台の内容や意義が紹介されている。

劇中で年齢差のある役を演じる南果歩の挑戦や、親子で楽しめる作品として制作されたことが語られている。

作品のテーマである“共生”や自然とのつながり、音楽との組み合わせなどが紹介されている。公演情報も記載されている。

南果歩「親子で気軽に足を運んで」、小学生も楽しめる“舞台芸術”「木のこと」明日開幕

「シアター・デビュー・プログラム『木のこと The TREE』」が、明日7月12日に東京・東京文化会館 小ホールで開幕する。これに先駆け本日11日に囲み取材が行われ、出演する南果歩、脚本・演出を手がけるペヤンヌマキ、音楽監督・作編曲を担う林正樹が出席した。

「シアター・デビュー・プログラム」は、東京文化会館が青少年の舞台芸術鑑賞デビューのために、多彩なアーティストを起用し、オリジナル舞台作品を企画・制作するプロジェクト。“共生”をテーマにした新作「木のこと The TREE」は、演劇とジャズのコラボレーション作品となり、南のほか、金子清文、古澤裕介、舞踏家の我妻恵美子が出演する。生演奏を林、藤本一馬、須川崇志が担う。

南は稽古を振り返り、「私たち(俳優)がまず演劇の稽古を重ね、そこに音楽や舞踏の要素が加わっていくという、普通の演劇とは少し違う稽古の積み重ね方で、刺激があり面白かったです」と話す。劇中で、7歳の少女から老婆までを演じ分ける南は「こんなに年齢差がある役を同時に演じることは滅多にない。7歳を演じているときは、がんばって飛び跳ねています(笑)」とアピールした。

本プログラムは、小学生も楽しめる作品として制作された。南は「若い頃は何でも自分で体験することがすごく大事だと思っています。例えば、修学旅行で京都や奈良に行って、遊園地より楽しくないと感じても、大人になってから『あれってこういうことだったんだ』と“答え合わせ”できる瞬間がくる。いろいろな体験が、知らず知らず自分の中で“発酵”して、のちに自分の栄養になっていくのではないかなと思います。劇場デビューは、親御さんにとっても敷居が高いものだと思いますが、この作品は就学した児童の皆さんが鑑賞できるので、親子で気軽に足を運んでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

ペヤンヌは「木や虫やすべての動植物と私たちは同じ生き物で、お互いに影響し合いながら生きています。私たちよりもずっと昔から生きてきた木の声、そこに集まる生物の声、木を思う人々の声。さまざまな“声”を、今この場所で、俳優と舞踏家と演奏家、生の声と生の身体、そして生の音楽を通して感じてもらいたい。この劇を観たあとに、あなたの身近にある木への見方がちょっぴり変わるといいな、と密かに願っています」とコメント。

林は「今回『木のこと The TREE』のために作曲した曲のほか、クラシック、シャンソン、イギリス民謡などをジャズのスタイルで演奏し、また後半には、譜面も一切の決め事もなしに行う即興演奏のシーンもある」と説明し、観客に向けて「どんなことでもいいので、何かを考える1つのきっかけとして、この神秘的な時間が皆さんの心に根差し、自分だけの木を作るエネルギーになったらうれしいなと思いながら、一生懸命演奏に臨みます」と意気込みを述べた。

上演時間は約1時間10分。公演は7月13日まで行われる。

■ シアター・デビュー・プログラム「木のこと The TREE」

2024年7月12日(金)・13日(土)

東京都 東京文化会館 小ホール

□ スタッフ

脚本・演出:ペヤンヌマキ

音楽監督・作編曲:林正樹

□ 出演

南果歩 / 金子清文 / 古澤裕介 / 我妻恵美子(舞踏)