「能とダンスをコラボ」「KOOフェスやりたい」DJ KOOとSAMはまだまだ夢いっぱい

AI要約

還暦を超えても活力溢れるTRFのDJ KOOとSAM。共通の夢や目標に向かって突き進む2人のコンビ。

SAMは常に新しいことに興味を持ち、日本の伝統芸能にも関心を持つ。能面をつけて能楽堂の舞台に立つなど、新たな取り組みに積極的。

DJ KOOは日本文化の「お祭り」「盆踊り」とコラボレーション。将来の夢は大きなフェスを開催し、多くのコンテンツと共に活動すること。

「能とダンスをコラボ」「KOOフェスやりたい」DJ KOOとSAMはまだまだ夢いっぱい

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 昨年デビュー30周年を迎えたTRFのDJ KOO(62)とSAM(62)を取材した。同学年コンビで、人生のおよそ半分をTRFのメンバーとして駆け抜けてきた盟友。2人は還暦を越えても、夢や目標に向かってパワフルに突き進む。

 同学年で学生時代はラグビー部に所属するなど、共通点の多い2人。ある番組では、オーラの見える人に「前世で2人は漁師で兄弟だった」と告げられたという。TRFのETSU(59)も「若い頃は2人がぶつかったりけんかするところも何度か見かけたりしたけど、それがあって今、仲の良さが増した感じ」と語る。

 DJ KOOは、SAMについて「相方ですね。一番気を許せる相手です」。SAMも「せっかく漁師で兄弟だったんで、今後もこの2人で面白いことできたらいいなと思ってます」と頬を緩めた。

 ライブパフォーマンスはもちろん、多方面でパワフルに活躍し続ける2人。元気の源を聞くと、SAMは「常に新しいものに興味を持つ気持ちが大事だと思います。もう、どんどん新しいことやりたくなっちゃうんですよ」とにっこり。「DIYとかもやりたいし、料理もマスターしたいし。そういう気持ちがあるうちは元気でいられるかなと思います」。

 SAMは、能面をつけて能楽堂の舞台に立った初めての芸能人でもある。50歳を過ぎた頃、「ずっとダンスをやってきて、日本の伝統芸能を全く知らなかった。それじゃいけないなと」。歌舞伎や狂言、能などに関心を持つようになった。

 ある対談企画をきっかけに、宝生流能楽師シテ方、佐野登氏に弟子入り。「いつか能とストリートダンスがコラボした新しいものを作りたいと思ったんです。師匠も『面白いからぜひやりましょう』と。それをやるんだったらまずは自分がしっかり能の世界に入ろうと思って、弟子入りしました」。

 舞台にも数回立ち、昨年12月には能面をつけて約30分の演目に挑んだ。「能とストリートダンスのコラボレーション」を実現すべく、新たな取り組みに向け日々精力的に活動する。

 DJ KOOは、17年頃から日本文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションを精力的に行っている。さまざまな盆踊り大会とタッグを組み、22年には日本盆踊り協会の特別芸術顧問に就任。「『BON DANCE』を今年も新しい風物詩としてやっていきます。これからもっと大きくしていきたいですね」と笑顔で語った。

 来年にはDJ活動45周年を迎える。「『KOO フェス』みたいなことをやりたいですね。レコードもちょうど45回転だったりするんで」とにやり。「DJの仲間はもちろん、いろんなコンテンツに関わる方もご一緒したい。ゲームコンテンツや、芸人さん、アイドルの皆さんとか。そういう大きいフェスをやりたいですね」と夢を明かした。

 思い描く未来を語る2人の姿は、笑顔と活力に満ちていた。人生を輝かせ続ける秘訣(ひけつ)はさまざまな物事に関心を持つこと、「これ」と決めたら突き詰める熱意だと感じさせられた。

 最後にSAMは、「TRF、35周年でまた武道館ができたらいいな。次はドームを目指したいね」とにっこり。DJ KOOも「いいねえ!」と大きくうなずいた。【玉利朱音】