TBSラジオの営業担当社員の不正広告差し替え問題で社長が謝罪、問題を検証、調査中、社員は「自宅待機」

AI要約

TBSラジオの営業担当社員が広告主のCMを無断で差し替えていた問題について、林慎太郎社長が陳謝し、再発防止に努めるとともに調査、検証を進めていることを明らかにした。

担当社員は自宅待機中とされており、不正差し替えの動機は「社内のCM考査の作業を怠った」とされている。

広告会社からの指摘で発覚した不正差し替えに2年間気付かなかったという事実が明らかになっている。

 TBSの定例社長会見が3日、東京・赤坂の同局で開かれ、TBSラジオの営業担当社員が広告主のCMを無断で差し替えていた問題について、TBSラジオの林慎太郎社長が「皆さま、関係者に深くおわび申し上げます」と陳謝し、再発防止に努めるとともに2年間にわたって発覚しなかった事案について調査、検証を進めていることを明らかにした。

 この担当社員については現在、自宅待機中とした。CMの放送確認書を偽造するなどしていた社員の動機については「社内のCM考査の作業を怠った、と聞いている」とした。

 不正差し替えは広告会社からの指摘で発覚。TBSラジオによると、2年余にわたって担当者の不正には気付かなかったという。

 担当者は納品されたCM素材のうち、一部の素材の表現がCM考査で、「放送には検討を要する」との意見が出されたため、独断でCM素材の進行表を書き換えたうえ、すでにCM考査を通過した別のCM素材が放送されるよう手配していた。22年9月放送分以降は放送確認書を担当者個人のパソコンで偽造し、当初指定された素材が放送されたように装って報告していたという。