沢口靖子『科捜研の女』榊マリコは「分身」 セリフ暗記は自宅で音読、専門用語は「自分なりに理解」

AI要約

俳優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 season24』の最新シーズンが始まる。今年は原点回帰をテーマに、科学捜査の面白さをより分かりやすく伝える取り組みが行われる。新メンバーが加わり、より笑いが増える現場となっている。

演じるキャラクターである榊マリコには、軽やかさとやわらかさを取り入れ、毎日を大切に過ごしていくことを意識している。私生活でも健康維持に努め、アスリートのような生活リズムを心がけている。

視聴者に向けて、新レギュラーの加藤諒さん演じる加瀬淳平が加わり、わかりやすい科学と感動の人間ドラマをお届けすると伝え、楽しみにして欲しい。

沢口靖子『科捜研の女』榊マリコは「分身」 セリフ暗記は自宅で音読、専門用語は「自分なりに理解」

 俳優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 season24』(水曜午後9時)初回2時間スペシャルが7月3日午後8時から放送される。沢口が新シーズンの注目ポイントや撮影現場での楽しみを明かした。

 京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口)を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く、『科捜研の女』。“最新の科学捜査テクニック”と“人間ドラマ”が絡みあうハイクオリティーなミステリーとして厚い支持を集めてきた。

 記念すべき25周年の節目を迎えた新シーズンのキーワードはさらなる進化に向けた“原点回帰”。『科捜研の女』の醍醐(だいご)味は、現場に残されたわずかな手がかりを分析し真実へと近づいていく“科学捜査”だが、年々高度化してきた科学捜査の手法を今シーズンでは初心にかえって、おなじみの捜査方法についても技術や仕組みを分かりやすく伝え、より科学捜査の面白さを体感できるドラマを目指していく。

 新シーズンには、内藤剛志演じる京都府警捜査一課刑事・土門薫をはじめ、物理担当研究員・君嶋直樹(小池徹平)、洛北医大の解剖医・風丘早月(若村麻由美)、化学研究員・宇佐見裕也(風間トオル)、科捜研所長兼文書研究員・日野和正(斉藤暁)、映像データ研究員・涌田亜美(山本ひかる)、土門とコンビを組む若手刑事・蒲原勇樹(石井一彰)、府警本部長・佐伯志信(西田健)、刑事部長・藤倉甚一(金田明夫)ら、『科捜研の女』の世界に欠かせない全レギュラーが集結したほか、新レギュラーに加藤諒が科捜研の経費削減を目的に、京都市役所との人事交流によってマリコたちのもとに派遣されてきた会計係の加瀬淳平役として加わった。

 新メンバー加藤の印象を沢口は「とても親しみやすくて、柔軟性のある方。加藤さんがいることでほんわかした空気になって、より笑いが多い現場になりました」と評し、現場の雰囲気がより和やかになったことを明かした。

 撮影現場での楽しみは「撮影所の前に美味しい和菓子屋さんがありまして、6月は特に水無月という和菓子が出てますが、私は6月生まれということもありとても好きなんです。週2回ぐらい食べてます」と笑みを見せた。

 新シーズンのキーワードは“原点回帰”。自身が原点に戻りたいことは「言葉を大切にしたいと思うんです。言霊というように言葉の持つ力はとても大きいと思うんです。ちょっとした一言で誤解を受けたり、傷ついてしまったりすることがあると思います。セリフを通した言葉を大切に届けていきたいと思っています。(言葉の重さに)怖さも感じます。難しい部分だと思うんですが、慎重に選んで話さないといけないなと思っています」と思いの丈を語った。

 今年のマリコは演じるうえで、「軽やかさ、やわらかさ」を意識しているようで「例えばヘアメイクさんと相談して、ラボに帰ってきたときにヘアが揺れる感じを出したり、事件を背負ってない時に科捜研メンバーや土門さんや事件関係者との会話で、ナチュラルな優しい雰囲気を心がけています」と明かした。さらに、自身にとってマリコというキャラクターは「私の人生の半分近くを一緒に過ごしてきた、私の分身のような存在ですね」といい、愛着を口にしていた。

 長年演じていることで「私生活でもマリコのような部分が出てしまうことがあるか」という質問には「お友達のお家に行ったときに、知らない方のお話を聞いて、こういう考えでこういう風にしたんじゃないのって思わず分析してしまったことがあって『マリコさんみたい』って言われたことがありましたね」と無意識のうちに振る舞っていたことを告白。

 私生活で気をつけていることは健康維持といい「このお仕事はアスリートみたいなところがありますので、ベストコンディションで臨めるように、やはり健康には気をつけています。野菜中心のバランスの良い食生活や睡眠も早く休めるときは休んで疲れを溜め込まないようにしています」と良好な状態を意識していた。

 さらに、科学捜査を題材にした作品では、現場に残された手がかりを分析し、真実へと近づく過程が描かれる。セリフの覚え方は自宅での音読で、専門用語についても「意味は理解しています。わからないことは専門の方に聞いたりして……。自分なりに理解した上で、言葉をなじませていく。声に出して話したり、付箋に書いて、なるべく目に触れるようにしています」と自然に使いこなせるようにする努力がうかがえた。

 最後に視聴者に向けて「今シーズンは、新レギュラーに加藤諒さん演じる会計係の加瀬淳平が加わり、わかりやすい最新の科学と心温まる人間ドラマをお届けしていきますので、どうぞみなさん楽しみにしていてください」とメッセージを送った。

スタイリスト/竹上奈実

ヘア&メイク/黒田啓蔵(Iris)