OSKのトップ楊琳、娘役トップ舞美りらコンビが8月卒業公演 「ブギウギ」名場面も

AI要約

OSK日本歌劇団のトップスター楊琳と娘役トップスター舞美りらが、最後の舞台となる「レビュー 夏のおどり」のグランドフィナーレに臨む思いを語った。

楊琳はOSKに入所してから16年間活躍し、今年トップスターに就任。一方、舞美りらは13年間の活動を経て今年娘役トップスターに就任した。2人とも、最後の舞台に向けて全力を注いでいる。

OSKは劇団創立102周年を迎え、8月公演では和洋レビューを2本立てで披露。特に第2部は「ブギウギ」の名場面も盛り込まれ、観客を魅了する内容となっている。

OSKのトップ楊琳、娘役トップ舞美りらコンビが8月卒業公演 「ブギウギ」名場面も

 OSK日本歌劇団「レビュー 夏のおどり」(8月7~11日、東京・新橋演舞場)の会見が2日、都内で行われ、本公演がともにラストステージとなるトップスター楊琳、娘役トップスターの舞美りらが「グランドフィナーレ」を迎える思いを語った。

 楊琳は2005年に入所し、07年に初舞台を踏んだ。21年4月にトップスターに就任し、22年のOSK創立100周年公演などをリードした。冒頭のあいさつでは「OSKでは人生最後の舞台となります。この気持ちを見に来てくださるお客様と共有して、1日1日を大切に過ごしてまいりたいと思います」と話した。

 舞美りらは08年入所。10年に初舞台を踏み、21年4月に娘役トップスターに就任した。楊琳の相手役としても、デュエットダンスなどで観客を魅了してきた。冒頭のあいさつでは「卒業まで1カ月と少しとなり、1分1秒無駄にすることなく大切に過ごしていきたいと思います。OSK人生15年の集大成をみなさまにお届けできるように、最後の最後まで自分自身と向き合って、闘っていきたいと思います。最後まで見守っていただけたら幸いです」と、一語一句をかみしめるように話した。

 OSKは1922年に大阪で松竹楽劇部として誕生した女性だけのレビュー劇団で、笠置シヅ子、京マチ子らを輩出。また、2023年度後期のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」では、笠置シヅ子をモデルにした主人公福来スズ子を趣里が演じて話題になった。

 劇団創立102周年となる8月公演は、新橋演舞場では通算10度目の公演。第1部は和物「春楊桜錦絵(やなぎにはなはるのにしきえ)」と、第2部は洋物「BAILA BAILA BAILA(バイラバイラバイラ)」の和洋レビュー2本立て。新橋演舞場の舞台空間を最大限に生かしたステージとなる。

 第2部は「ブギウギ」の舞台演出も務めた荻田浩一氏が構成・演出を担当するように、「ブギウギ」の名場面シーンも盛り込まれている。また、スペイン語で「踊れ、踊れ、踊れ」を意味するタイトルにふさわしく、「ダンスのOSK」の魅力、そして楊琳の魅力を存分に詰め込んだダンスレビューショーになっている。

 見どころを聞かれた楊琳は「ラテン(ダンス)も、ラインダンスもあり、全部見どころと言っても過言ではありません」とPRした。

 この日は同じく8月公演に出演する、「ブギウギ」でスズ子の先輩である橘アオイ役を演じた翼和希、千咲えみ、華月奏が登壇した。