回替わりの見どころも満載 『カリスマ de ステージ』第2弾が開幕

AI要約

『カリスマ de ステージ』~おかえり!カリスマハウス~は、2024年6月28日より開幕した舞台第2弾で、『カリスマ』の独特な世界観を存分に堪能できる作品。

キャストの個性が光る演技やパフォーマンス、楽曲、ダンスなど見どころ満載で、物語はオムニバス形式で展開される。

7人のカリスマたちの関係性や成長が描かれ、豪華ゲスト出演や会場全体を巻き込む演出などで幅広い楽しみ方ができる。

回替わりの見どころも満載 『カリスマ de ステージ』第2弾が開幕

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の開発・運営を手がけるEVIL LINE RECORDSと株式会社Dazedによる、YouTubeのドラマ配信をメインとした⼆次元キャラクタープロジェクト『カリスマ』。

2024年6月28日より開幕した舞台第2弾、『カリスマ de ステージ』~おかえり!カリスマハウス~は、前作に引き続き川尻恵太(SUGARBOY)が脚本・総合演出を担当。正邪のカリスマ・伊藤ふみやを京山陽春、秩序のカリスマ・草薙理解を岩田知樹、服従のカリスマ・本橋依央利を持田悠生、反発のカリスマ・猿川 慧を寶珠山駿、内罰のカリスマ・湊 大瀬を露口祐斗、自愛のカリスマ・テラを丸山和志、性のカリスマ・天堂天彦を田中涼星が演じる。

物語はオムニバス形式で進み、冒頭から『カリスマ』らしさ全開。曲に合わせて客席を煽り、『カリスマ』の独特な世界に観るものを巻き込んでいく。中毒性の高い楽曲に加え、原作の要素を盛り込んだダンスも見どころだ。振り付けは揃っているが、理解役の岩田は非常にかっちりした動きで踊っていたり、大瀬役の露口は拍からずれない範囲でのろのろしていたり、動きにキャラクターらしさが滲んでいるのが楽しい。

クリスマスや七夕など季節感のあるストーリーがいくつもピックアップされており、カリスマたちの1年をダイジェストで見ているような気分に。「カリスマチャージ」が何かも、チャージ成功の判定基準もわからないが、そのシュールさもだんだんとクセになっていく。可愛らしいパペットになったカリスマたち、田中が着こなすセクシーな衣装(?)、小物のビジュアルといった見た目の楽しさでもワクワクさせてくれる。

全体を通して、各キャラクターの紹介という雰囲気が強かった1作目から、関係性の掘り下げが増えている印象。個性が強すぎてぶつかることもあるが、それぞれが自分なりに他の6人を大切に思っていることが伺える場面も多い。

京山がふみやの掴みどころのない言動の中にふとした優しさを覗かせたり、田中が周りを見てフォローする天彦の大人な一面をしっかり見せていたり。唯我独尊なテラ役の丸山、乱暴な言動が目立つ猿川役の寶珠山も、我が強いだけではない可愛らしさや愛嬌を描き出し、多面的な魅力を表現。メインで話している時以外の佇まいや表情、部屋でくつろいでいる時の姿など、原作では見えない部分も描かれることでキャラクターの個性がより分かりやすくなっているのも、舞台ならではの魅力と言えるだろう。協調性のない7人だが、一緒に過ごす中で友情を育み、リスペクトを持って接していることがわかる様子に、笑いながらもジーンとしてしまう。

各公演で豪華なカリスマゲストが登場するが、ゲネプロでは「声優のカリスマ」が参加。キャスト陣とのトークやゲームなど、アドリブ満載のやり取りで場を盛り上げていた。カリスマたちと様々なゲストたちがどんな化学反応を見せてくれるのか、それぞれの回に対する期待が高まる。

ペンライトの使用が可能なライブパートでは、キャストが客席に降りて会場内を歩き回る一場面も。ゲネプロにおいても後方席やサイドブロックにも満遍なくキャストが向かい、ファンと戯れる練習をしていた。さらに、相性の悪い依央利と大瀬のバトル楽曲、理解たちによるコール&レスポンスが楽しいお祭り的な楽曲で会場をさらに温めたところで回替わりソロ曲が披露される。ゲネプロでは持田が原作を忠実に再現したビジュアルで登場し、個性と魅力の詰まったソロ曲に乗せたパフォーマンスで会場のボルテージをさらにアップさせていた。

本作は6月28日より品川プリンスホテル ステラボールにて上演。6月28日19:00公演、7月7日(日) 13:00、18:00公演はDMM TVおよびStreaming+での配信も決定している。

取材・文:吉田沙奈

撮影:小境勝巳

(C)『カリスマ de ステージ』製作委員会

<公演情報>

『カリスマ de ステージ』~おかえり!カリスマハウス~

公演期間:2024年6月28日(金)~7月7日(日)

会場:品川プリンスホテル ステラボール