大後寿々花、学業と仕事を両立させ慶應大を4年で卒業。高校時代から「大学には絶対に行くと決めていた」

AI要約

大後寿々花さんは、11歳で映画デビューし、数々の作品に出演して脚光を浴びている若手女優。

彼女は主演作品や幼なじみである神木隆之介さんとの共演作でも注目を集め、学業と女優業を両立している。

大後さんは大学卒業後も女優業を本格化させ、様々なドラマや映画に出演している。

大後寿々花、学業と仕事を両立させ慶應大を4年で卒業。高校時代から「大学には絶対に行くと決めていた」

11歳のときに映画『SAYURI』(ロブ・マーシャル監督)でハリウッドデビューを果たし、脚光を浴びた大後寿々花さん。

2007年、ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』(日本テレビ系)で連続ドラマ初ヒロインを務め、映画『女の子ものがたり』(森岡利行監督)、映画『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)、『お別れホスピタル』(NHK)などに出演。

2024年6月29日(土)には、映画『幽霊はわがままな夢を見る』(グ・スーヨン監督)が公開される。

2012年、映画『桐島、部活やめるってよ』に出演。主演の神木隆之介さんは、10歳のときに『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)で初めて出会い、『あいくるしい』(TBS系)や映画『遠くの空に消えた』(行定勲監督)など共演作も多い芸能界の幼なじみ的存在だという。

田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、監督作品が表彰されてもクラスの中では目立たない最下層の存在。しかし、ある日、バレー部のキャプテン・桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに校内のヒエラルキー(階級)が崩壊することに…。

――撮影は高校時代ですか。

「高校3年生のときでした」

――大学受験を控えていたときですね。

「はい。大学には絶対に行くと決めていました。AO入試だったので、入試は一般よりも早かったんです。『桐島』の撮影はたしか11月とか12月だったので、撮影のときにはもう受験は終わっていました。当時は、もう1回神木さんと一緒にお仕事ができるということが楽しみでした」

――『桐島』では、神木さんとぶつかる役でした。向こうはその場所で映画を撮りたい、大後さんは好きな人が見える場所だから譲れない。

「そうです。それで、吹奏楽部の部長なので、サックスの練習もしなきゃいけなくて。サックスはまったくやったことがなかったので、結構大変でした。サックスの練習シーンは、実際に自分で鳴らしていたので」

――かなり練習されたのですか。

「結構練習しました。でも、私が演じた沢島亜矢の心情とともに結構揺れても大丈夫だったので、正確な音を出すことに気持ちが行かないようにと思いましたけど」

――好きな人のキスシーンを見ながらサックスを吹かなきゃいけないというのはきついですよね。

「そうですね。見たくないけど見てしまうという気持ちはすごくよくわかる気がしました。どうしても目がそらせない。でも、気取られてはいけないから、音も鳴らし続けなきゃいけないという感じで」

――サックスは今も吹けますか?

「どうでしょう? 指自体の動きはあまりリコーダーと変わらないんですけど、息の入れ方がちょっと特殊なので、今すぐには鳴らせないと思います。

(役柄で)楽器をやると、それにハマってその後も楽器を購入したりしてやり続ける人もいるんですけど、音が大きすぎて、当時は家で練習ができなかったんです。近所迷惑になるので、いつも音楽教室みたいなところを借りて練習していました。最後の演奏シーンは、現地の高校の吹奏楽部の方にも入っていただいて撮影しました」

――撮影前にワークショップみたいなこともやられたと伺いました。

「私はやってないです。あの役がまた単体でつるんでなくて、あまりなじめない女の子という設定だったので、それこそ女子チームと一緒になるシーンも本当に少なくて会話もほとんどなかったんです。

沢島のサックスの練習はひとりだったじゃないですか。大体ひとりでサックスを吹いていて、ちょっと後輩に声をかけられるくらい。基本的に誰ともつるんでないんですよね。なので、グループで行動している女子チームとか、男子チームだとバレーボールの練習とか、それぞれあったみたいですけど」

――大後さんは、ちょっと異質のキャラでしたね。ひとり自分の道を行くみたいな。あれだけたくさんの人たちが出ていて、皆さんご活躍されている方も多いですね。完成した映画をご覧になっていかがでした?

「結構同じシーンが何回か繰り返されているじゃないですか。でも、撮っていると、どこをどう撮っているのか途中でわからなくなってくるんですよ。それが完成するときにどういう風に組み込まれていくのかなっていうのが、一番気になっていました。

いろんな視点で同じシーンを何回も撮っていたので、完成した作品を見て、『この人はこの感情がここで来るのね』と、あとで全部答え合わせを自分もされていく感じでした。

登場人物も多かったですし、同じ場所にいるのに、それぞれの視点と心情があって、それを細かくつまんでいく作業というのは、監督が一番大変だったろうなあって思いました」

――桐島くんすごいですよね。この子ひとりのことでこんな風に展開するというのは、原作を読んでなかったのですごく驚きました。いろいろなタイプの作品に出演されていますが、判断基準は?

「とくに希望は話してないです。その時々でという感じです。ただ、大学には行くつもりだったので、最初からそういう話はしていました」

2012年、慶應義塾大学環境情報学部に入学。学校生活と仕事を両立させ、大学進学後も『二十四の瞳』(テレビ朝日系)、大河ドラマ『八重の桜』(NHK)などに出演。2016年に卒業後、女優業を本格化。

――4年間で卒業されて。

「はい。ちょっと山の中にある大学を選んでしまったので、移動が大変でしたけど、それは自分で選んだことだったので。授業に出席できるようにという相談は事務所にもお願いして調整していただきました」