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夢女子歴15年。現実の彼氏とうまくいくのは「妄想の中で“面倒な自分”を発散しているから」
中学生時代にサッカー選手に恋をし、夢小説を書いていた後藤さん。友達の影響でサッカーに興味を持ち、一目惚れしてファンになる。
男子にも興味はあったが、サッカー選手に対する憧れが強く、妄想の中で恋愛を楽しむ方が魅力的だった。
大学で初めての恋を経験し、失恋してトラウマを抱えた後藤さん。恋愛に対する考え方が変わった。
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ーDATAー
後藤さん(仮名)
30歳 / 職業:会社員
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――中学生から夢女子だった?(※夢女子:二次元キャラクターに恋をし、対象との恋愛関係を夢見て妄想する女性のこと。三次元の人物が対象となる場合もある)
はい。初恋はサッカー選手の三次元スタートです。夢小説も書いていました。(以下、後藤さん)
――夢小説とは何ですか?
「もし〇〇(推し)と付き合ったら……」といった妄想小説です。私が中学生だった当時、ケータイ小説が流行っていて、その波にのって自分も書いていました。小説内に自分の名前を入れることができるので、自分が物語の主人公になれるんです。
当時の私は男子と付き合った経験がなかったので「こういうデートがしたいな」という完全妄想で小説を書いていましたね。夢小説はホームページに掲載し、女友達と一緒に運営していました。
――どのようないきさつでサッカー選手に恋をしたのですか?
ホームページを一緒に運営していた女友達の影響です。元々サッカーに興味がなかったのですが、その子と会話したいがためにワールドカップを見るようになりました。ある時、ある選手をみて「うわー! かっこいい!」とひと目惚れ。
それからその選手が出ている新聞や雑誌を全部買って、ファイリングするようになりました。
――クラスメイトの男子には興味はなかった?
気になる男子はいました。でも、サッカー選手に対する圧倒的な好きと憧れに比べたら、全然気持ちの入り方が違いました。自分はモテるタイプではなかったし、「サッカー選手ともし付き合ったら……」と妄想しているほうがずっと楽しかったんです。
――その後のリアルな恋愛はどうでしたか?
大学に入ってから、付き合っていないけれど、もうすぐ付き合うだろうな……みたいな関係の人ができました。人間的にも信用していた男性だったのですが、その人とダメになってしまったんです。
――失恋してしまったのですね。
はい。人生初めての失恋でした。何も手につかない状況になって、恋愛に対してトラウマを抱えてしまいました。