自らゴジラを熱演『ゴジラVSメガロ』上西監督が込めたアツすぎるVSシリーズ愛

AI要約

上西琢也監督による短編映画『ゴジラVSメガロ』が、『GEMNIBUS vol.1』の一篇として限定公開される。1973年の映画をモチーフにした怪獣バトルムービーで、ゴジラとメガロがビル街で激突するストーリー。

上西監督は『ゴジラVSメガロ』を続編として制作し、ダイナミックな映像が絶賛された。白組のCGクリエーターとして活躍する中で、独力で自主制作した作品が才能発掘プロジェクトで高評価を受けた経緯がある。

ゴジラ作品に携わるきっかけは『進撃の巨人』での経験から始まり、『シン・ゴジラ』の製作に繋がった。今回の『ゴジラVSメガロ』では、劇場公開に合わせてパワーアップしたシネマティック・バージョンが公開される。

自らゴジラを熱演『ゴジラVSメガロ』上西監督が込めたアツすぎるVSシリーズ愛

 『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』など多くの作品で活躍している白組のCGディレクター上西琢也の監督作品『ゴジラVSメガロ』が、短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』の一篇として6月28日(金)~7月11日(木)までTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田で限定公開される。1973年公開の『ゴジラ対メガロ』をモチーフにした本作は、ゴジラとメガロがビル街で激突する怪獣バトルムービー。小学生の頃からゴジラに夢中だったという上西監督に、本作に込めた思いや見どころを聞いた。(神武団四郎)

 『ゴジラVSメガロ』はゴジラとガイガンの死闘を描いた『ゴジラVSガイガンレクス』(2022)に続く上西監督のショートムービー第2弾。「ゴジラ・フェス 2023」で上映され、ダイナミックな映像で絶賛された痛快作だ。上西監督は白組のCGクリエーターとして活躍する傍ら、独力で自主制作ショートムービー『Gvs.G』(2019)を制作。才能発掘オーディション・プロジェクトGEMSTONEで入賞を果たした。「賞のひとつが、東宝さんとの新規企画開発でした。話し合いの中で、拡張版として『ゴジラVSガイガンレクス』を作ることになったんです」。『ゴジラVSガイガンレクス』はYoutubeにアップされると全世界で再生数1,080万回を突破する大ヒット。メガロ50周年に合わせた2023年、よりパワーアップした『ゴジラVSメガロ』が制作されYouTubeで470万回再生を記録、今回劇場公開に合わせ「シネマティック・バージョン」として映像・音響共にパワーアップした。

 そんな上西監督がゴジラ作品に携わることになった原点を尋ねると、「樋口真嗣監督の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015)に参加中に、『シン・ゴジラ』(2019)の製作が決まったんです。何とか参加できないかと樋口監督に直訴するためゴジラのデモ映像を自主制作しました」と上西監督。「ところが完成させた時には、すでに白組がVFXで関わることが決まっていたという(笑)。意気込みを見てもらえたので、少しは役に立ったかなと思います」