2.5次元俳優・砂川脩弥さん「セリフを覚えてから、どのようにキャラクターに肉付けをするかが役者の醍醐味」

AI要約

砂川脩弥さんが、舞台やテレビドラマで活躍する2.5次元俳優としての美の秘密や役作りについて語る。

演技に対する熱意や舞台への想い、リズムを大事にする姿勢など、彼の人物像が垣間見える。

舞台の魅力や生の演技体験を通じて味わえる感動を伝え、舞台への観客参加の重要性を訴える。

2.5次元俳優・砂川脩弥さん「セリフを覚えてから、どのようにキャラクターに肉付けをするかが役者の醍醐味」

アニメやゲームを題材にしたステージで存在感を放っている2.5次元俳優の方々の、輝くばかりの美の秘密に迫る! 今回ご登場いただくのは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』で、悪役として登場後人気を博し、舞台『ROOKIES』や『弱虫ペダル』シリーズなど数々の人気作に出演し、6月には舞台『刀剣乱舞』の出演を控えている砂川脩弥さん。どんなにハードな毎日でも自分のリズムでマイペースに、でも着実に突き進んでいる、彼の美容に対するこだわりや芝居にかける想いをフィーチャー。

「ひたすらセリフを覚えた後は、そのセリフをどのように語ろうか、どのように身振り手振りなどの動きをつけるのか、など自分の演じるキャラクターはどういった人物像なのかを想像するのがとっても楽しいんです。自分が思い描いていたキャラクターと演出家さんのイメージが合致した時は、心の中で『よし!』とガッツポーズをしています(笑)。稽古中にどんどんイメージが固まっていくのもこの仕事ならではの喜びだと実感しています。

今でこそウォーキング中の一定のリズムでセリフを覚えられるようになりましたが、本来はセリフを憶えるのがめちゃくちゃ遅くて……。例えば、現代ものはすうっとセリフが入ってきますが、異世界のものは超難易度が高い! でも他の役者さんが苦戦するような戦国ものは得意だったり。だからといってそれが演じやすいかどうかは別問題で。現代ものより異世界や戦国もののほうが思いっきり役になりきれるので集中できます。その一方、恋愛ものや学園ものは、片隅に羞恥心がいたりして、役になりきるまでには少し時間がかかってしまいます。同じ舞台や作品でもひとつとして同じことがないので、演じれば演じるほど、この仕事の面白さや深みにハマっていきます」

「僕もこの仕事をしていなかったら、舞台って敷居が高いイメージで一生見ていないと思うんです。でも実際はそんなことはなく、意外と老若男女の幅広い世代の方がいらっしゃいますよ。

ただ単に舞台を見るだけでなく、一緒に創り上げる一体感やテレビなどの画面越しでは感じることのない熱量や演者の呼吸などを、一度劇場で体験してみてほしいです。どんなに頑張って完璧に舞台当日を迎えても、失敗することだってあります(笑)。それも舞台の醍醐味。涙あり、笑いありの生の舞台を、見終わった後の心を揺さぶられる感覚を、ぜひ味わってもらいたいです」

●俳優 砂川脩弥

沖縄県出身。GirlsAward×avex『Boys Award Audition2nd』Boys Award賞を受賞したのをきっかけに上京し、同オーディションのファイナリストで結成された俳優グループ『イケ家!』のメンバーとして本格的に芸能活動をスタート。特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』でテロリスト役としてテレビドラマ初出演を果たす。主な舞台作は、『ROOKIES』関川秀太役、『弱虫ペダル The Cadence!』今泉俊輔役、『鬼神の影法師₋黎明篇-』千家士門役、『ブラッディ+メアリー』ロザリオ・ディ・マリア役などを演じる。

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撮影/谷口 巧 ヘア&メイク/油屋喜明 スタイリスト/矢部義浩(wing star) 構成・文/佐藤 梓 企画/有住美慧(MAQUIA)