大阪代表の森下裕也さん、初のアマ竜王に…大会審判長の藤井聡太竜王「非常にハイレベル」

AI要約

第37回アマチュア竜王戦全国大会2日目の決勝戦で、大阪代表の森下裕也さんが茨城代表の荒田敏史さんを破り初優勝を果たした。

森下さんはプロ養成機関である奨励会の三段リーグに在籍し、将棋講師として活動している。決勝戦では苦しい形勢からもチャンスを探し、勝利を収めた。

審判長の藤井聡太竜王は、決勝戦を含めて非常にハイレベルな戦いが繰り広げられたとコメントした。

 将棋のアマ日本一を決める第37回アマチュア竜王戦の全国大会(日本将棋連盟、読売新聞社、山形県天童市主催)2日目が23日、「ほほえみの宿 滝の湯」(同市)で行われ、決勝戦で大阪代表の森下裕也さん(39)=写真=が茨城代表の荒田敏史さん(31)を破って初優勝した。ベスト4に進出した選手は、第38期竜王戦ランキング戦6組に出場する資格を得た。

 決勝は、飛車の前にある歩を突き合う「相掛かり」の戦型になった。先手の森下さんが独特な陣形を組み、荒田さんから攻撃を受ける展開。粘りの中で勝機を逃さず、競り合いを制した。

 森下さんはプロ養成機関「奨励会」の三段リーグに在籍した実力者。プロ入りはかなわなかったが、現在は将棋講師を務めている。終局後、「苦しい形勢でもチャンスを探せたのが勝因。6組では一局でも多く指したい」と語った。大会審判長を務めた藤井聡太竜王(21)は「形勢判断の難しい局面が続き非常にハイレベルだった。決勝戦も濃密な戦いで、好局でした」と話した。