三浦瑠麗氏、ミセス「コロンブス」MV騒動釈明に「もう少し言葉磨いたコメント出した方が」私見

AI要約

三浦瑠麗氏がバンドの新曲MVについて言及し、炎上の原因と解釈について述べる。

新曲の歌詞やMVに関する懸念が生じ、公開が停止される騒動が起こる。

レコード会社や所属事務所が謝罪し、今後の作品に対する注意を表明する。

三浦瑠麗氏、ミセス「コロンブス」MV騒動釈明に「もう少し言葉磨いたコメント出した方が」私見

 国際政治学者の三浦瑠麗氏(43)が13日、X(旧ツイッター)を更新。3人組バンドMrs.GREEN APPLEが12日に公開した新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)に「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として、所属レコード会社や所属事務所が13日、同MVの公開を停止し、謝罪したことについて言及した。

 「発した表現が自分の思うように解釈されず、炎上した場合にさっと全撤回する慣わしはやめた方がよいとつくづく思っている」と書き出し「Mrs.Green AppleのMVの炎上のきっかけは、一般視聴者はコロンブスという名前だけじゃわからんだろうと思ったのか、『偉人』に扮したと浅く解釈してテロップに出したテレビ局の番組スタッフのせいだったと思う」と私見をつづった。

 そして「この演出を見て、コロンブスの負の側面を知らんだろうとか、そこまでクリエイターをバカ推定しないだろう、ちょっと前までだったら。まず知らなかったら猿の着ぐるみ持ってこない」とし、「Mrs.側のあの『配慮が足りなかった』というお詫びは、テレビ局などにこういう意図のMVですよと解説を親切に付してPRしなかったのが悪かった、という意味のはずだ」と推察した。

 同曲を作詞作曲した大森は、MVに登場する「類人猿」について「差別的な表現に見えてしまう恐れ」がある懸念はあったと明かしている。三浦は「物議を醸すだろうことはわかっていたと思う。ただ、もっと時間をかけて論評が行われ、自分たちの意図に辿り着いてくれる解釈が交わされることを望んでいたんだろう。ところが、今の文化界隈はテレビの浅い解釈を見て、これはいかん!撤回しろ!となってしまった」とした。

 続けて「それぞれが解釈を競う議論というものが行われずキャンセルされるこの風潮。歌詞を見ると、人間が犯す過ちの醜さとか、文明の進化は単線的に続いていくんだという近代西洋由来の世界観への疑いだったりとか、地球人の運命が暗転する可能性の示唆とか、そう解釈できる部分もあるわけで(”文明の進化も 歴代の大逆転も 地底の果てで聞こえる コロンブスの高揚”)、ベタに解釈するならこの歌は今後人類が戦争で地球上の文明をすべて崩壊させる懸念でしょ。そして現代に生きる自分自身も免責されないという感覚」と記述。

 さらに「そんな地球上のちっぽけな自分が、何をどうしようもできない中で歌ってるんだという自己認識だったんだとわたしは解釈しましたけどね。それでも広告主的にはやめてくれ、というのはありうるんだろうけど」とつづった。

 その後、さらに「と書いたところでこの詳細説明を読んだ。もう少し言葉を磨いたコメントを出した方が良かったと思う。『偉人』という言葉を使ったのがもしも制作側だとすると、MVは批評性の高いものと見做されず、誤解される。しかし映像や音楽は言葉を中心とした職業じゃないからなあ」と締めくくった。

 同曲はコカ・コーラ「Coke STUDIO」のキャンペーンソングとして書き下ろされた楽曲。MVは大森元貴がコロンブス、若井滉斗がナポレオン、藤澤涼架がベートーベンに扮(ふん)したストーリーで、「類人猿」のキャラクターが登場。メンバーが乗る馬車を引かせるなどの演出があったことに加え、コロンブスが近年では「侵略者」としての側面を伝えられることもあり、「奴隷制度」を想起させるなどの指摘の声が続出。トレンドワードに「ミセスMV」があがるなど騒動化していた。

 ユニバーサルミュージックは「本映像はMrs. GREEN APPLEの所属レーベルであるEMI Recordsと所属事務所Project-MGAで制作いたしましたが、歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました」と説明。「当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。今後はこのような事態を招くことのないよう細心の注意を払い、皆様にお楽しみいただける作品をお届けしてまいります」と謝罪した。