ウィル・スミス、新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』のヒットで復活なるか?

AI要約

2022年のアカデミー賞授賞式で、司会のクリス・ロックを平手打ちしたウィル・スミス。この一件により、スミスのイメージに傷がつき、俳優としての仕事から遠ざかった。

スミスが出演する最新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』がヒットすれば、再び映画キャリアに弾みがつく可能性がある。

スミスの代理人は『RIDE OR DIE』の成功に自信を持ち、今後の出演作について幹部に打診を始めている。平手打ち騒動は作品の評価に影響しづらいと見られているが、昨年の映画不振が課題となっている。

ウィル・スミス、新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』のヒットで復活なるか?

2022年のアカデミー賞授賞式で、司会のクリス・ロックを平手打ちしたウィル・スミス。この一件によって、長年培ってきたイメージに傷がつき、俳優としての仕事から遠ざかっていた。

そんなスミスが出演するシリーズ最新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』(6月21日全国公開)。本作がヒットすれば、スミスの映画キャリアに再び弾みがつく可能性がある。

米『ハリウッド・リポーター』が入手した情報によると、「RIDE OR DIE」の全米公開に先駆け、スミスの代理人は各スタジオの幹部に今後の出演作について電話をかけ始めたという。代理人は、スミスに相応しい作品がないかどうか打診し、「RIDE OR DIE」がヒットした場合、次の作品をすぐに発表することを望んでいるのだ。

業界の観測筋は、平手打ち騒動が「RIDE OR DIE」の最大の障壁ではないと考えている。とある大手劇場チェーンの幹部は、「(平手打ちが)影響するとは考えられない。2年前にバズったあの瞬間が、この作品を観るか観ないかの判断材料になるはずがない」と語る。

より深刻な問題は、昨年のストライキが原因で注目作の公開が延期されたことで、夏の映画の不振が続いていることだ。昨年の「バーベンハイマー」(映画『バービー』と『オッペンハイマー』をかけ合わせた造語)現象が示すように、映画を観ることがさらなる映画観賞を生み出すが、現在の消費者には映画館に足を運ぶ習慣がない。よって、新たな映画観賞が生まれにくい状況となっている。

今後の最も注目される出演作は、15年以上ぶりの続編となる『アイ・アム・レジェンド2』。スミスは、共演者のマイケル・B・ジョーダンと、脚本家アキヴァ・ゴールズマンとともに製作に関わっている。一方で、情報筋によれば、撮影用の台本は未だ完成しておらず、監督も未定のため、実際の撮影開始にはほど遠いという。

『アイ・アム・レジェンド2』以外に、現在進行中のスミスのプロジェクトはない。しかし、俳優として再び勢いを取り戻すには、あと1本でも大役に起用される必要があるだろう。「RIDE OR DIE」が複数週に渡って高い興行収入を記録しなければ、他の主要スタジオはスミスの起用のためにさらなる証拠を欲するはずだ。

某映画関係者は、「『RIDE OR DIE』は、スミスにとって扉を開く作品になるでしょう。しかし、その扉から本当に進んでいけるかは、その次の作品次第です」と指摘している。

※本記事は英語の記事から抄訳・編集しました。