「羨ましいヤツだなと思いました」男子校出身の岩田剛典、“恋文”をもらうモテる役柄

AI要約

岩田剛典が朝ドラ『虎に翼』への出演に喜びを感じ、花岡悟役を演じることで男尊女卑の時代の葛藤や寅子との関係を探る姿を表現。

花岡は女性からモテる法学部生徒であり、寅子に対する思いや心情の変化が物語の鍵となる。最終的には武士のような誇り高い行動を示す。

岩田は朝ドラ出演を通じて成長し、共演者の伊藤沙莉に対する尊敬や作品への熱い思いを語る。

「羨ましいヤツだなと思いました」男子校出身の岩田剛典、“恋文”をもらうモテる役柄

「『虎に翼』への出演が決まったとき、まずは両親がよろこぶと思いました。“朝ドラ”が生活の一部になっていた家庭で育ちましたから」

 笑顔で話す岩田剛典。周囲から何度も「おめでとう」と声をかけられたという連続テレビ小説『虎に翼』で演じるのは、法律を学ぶ学生たちの中心的な存在で、女性人気も高い花岡悟。初登場シーンで女学生たちに見せた爽やかな「ごきげんよう」は強く印象に残った。

「ただただ元気に爽やかに演じさせていただきました(笑)。この先で明らかにされていく花岡という人物とのギャップを感じていただきたくて。当時は、男尊女卑の時代。男としてのプライドを守りながら、女学生たちと付き合っていかないといけない。花岡は、本心ではいったい何を考えているのだろうとミステリアスに捉えていただけたらいいなと思いながら演じました」

 岩田自身も大学の法学部を卒業していることから「初出演の朝ドラで、法学部の生徒役。ご縁を感じました」と語る。

「女性にモテる花岡の描写が多かったように思います。恋文をもらったり。僕は男子校で経験がなかったので、羨ましいヤツだなと思いました(笑)」

 物おじせず、真っすぐに自分の意見を伝える寅子に惹かれていく花岡。寅子もまた、自分にエールを送り続けてくれる花岡を特別な存在だと意識する。しかし、裁判官として故郷の佐賀に赴任した花岡と再会した寅子は、彼に婚約者がいることを知る。

「花岡は、寅子たちと出会ったことで、女性の気持ちを理解し、女性が夢を追うということに寄り添えるようになる。寅子への恋心と、応援したいという気持ちの両方が彼にはあったと思います。だからこそ、最終的に自分から身を引いていった。その行動にも一本芯が通っている。多くは語らない無骨さや、何を言われても一度言ったことは取り消さないところから、花岡は武士だと感じました」

 終戦後、判事として食糧管理法違反の事件を担当する花岡。司法省で働く寅子は、花岡が違法な闇市の食べ物を一切拒否し栄養失調で亡くなったという衝撃的なニュースを耳にする。

「(寅子を演じる伊藤)沙莉ちゃんは、本当に立派な座長さんだと思います。度胸があってパワフルで、現場のムードメーカーで。周囲への気配りもしっかりされている。そういう姿を見ると、沙莉ちゃんのために頑張りたいと思いました。彼女自身のフランクな性格というようなものが『虎に翼』の血として通っている部分が大きいと思います。また、別の作品でもご一緒できたらうれしいです」

 念願の朝ドラ出演を果たした岩田は、俳優としてさらに羽ばたいていくだろう。